
みなさん、こんにちは。広報文化部派遣員の小向です。
5月になりましたね。台湾はだんだん暑くなってきて、半袖の人も見かけるようになりました。
さて、前回まで広報文化部についてご紹介してきましたが、今回は一旦お休みして、おうち時間を台湾茶で楽しむために台湾の茶芸館レポをお届けします。
日本では台湾の茶葉を購入できるところが多くなってきていると思います。ぜひ台湾茶を淹れておうち時間を充実させてみてはいかがでしょうか。
はじめに
台湾のガイドブックでよく見かける茶芸館。ご存じの方も多いと思いますが、茶葉を選んでお茶の淹れ方を教わりながら、実際に自分でお茶を淹れることができます。伝統的な茶芸館もあれば、現代的なティータイムとして楽しめるようなおしゃれな雰囲気の茶芸館も出てきています。選べる茶葉は種類が豊富で、東方美人茶、凍頂烏龍茶、阿里山烏龍茶など…色々な味のお茶を楽しむことができます。
お店によってお茶の淹れ方も変わります。このブログを参考に、ぜひ色々試してみてください!
お茶の淹れ方を教わりました!
今回行ってきたお店は、落ち着いた雰囲気のおしゃれな茶芸館です。
私は「三峽柑仔白茶」というお茶をいただくことにしました。「三峽」は新北市にある地名です。「白茶」はあっさりした味わいが特徴で、1杯目に飲むお茶に最適なんだそうです。
▼初めにお茶の説明書が渡されました。写真では見えづらいかもしれませんが、お湯を入れてから何秒待てば良いのかが書いてあります。1回目は40秒、2・3回目は35秒、4回目は40秒…という具合で、計6回程度まで飲むことができるそうです。梨の香りがすると書かれていますが、本当なのでしょうか…?
▼茶器セットが目の前に置かれました!
「茶壺」は急須、「茶杯」はコップということで漢字を見れば大体予想できますが、他は聞き慣れない名前ですよね。簡単にご紹介します。
「水盂」…温めたお湯や茶葉・茶殻を捨てるためのものです。
「茶荷」…茶葉を茶筒などから取り出す時に使う皿のような道具で、いろいろな形があり、カップ風の陶器のものや、竹製のものもあります。
「茶海」…淹れたお茶を茶杯に注ぎ分けるためのピッチャーです。「茶海」から複数の茶杯に注ぐことができ、お茶の濃さを均一にできます。
他の茶芸館では、「聞香杯(Wén xiāng bēi)」と呼ばれる台湾茶の香りを楽しむための縦長の茶器を使用するところもあります。
▼早速お茶を淹れていきましょう。下準備として熱湯で茶器を温めておきます。


▼茶葉を入れていきます。
ポイント!茶壺に茶葉を押し込んで入れてしまうと、茶葉が傷んで味も落ちてしまいます。茶葉はやさしく丁寧に入れるのがコツです!
▼茶壺にお湯を入れていきます。時間が経ったら茶葉の匂いをかいでみてください。お茶のふわっと香る匂いに癒やされますよ~!
▼説明書のとおり40秒置いたら完成です。本当に梨のような甘い香りがしました!色は薄めで味もさっぱりしていたので、まさに1杯目にはぴったりのお茶でした。

▼お茶菓子も売っています!

茶芸館ではお茶菓子も売っているところがほとんどです。
聞き慣れない名前が多いですね。食べてみた感想をご紹介します。
「翠玉緑豆糕」…緑豆で作られており、中にはあんこが入っていました。しっとりした食感で、控えめな甘さが口の中に広がります。
「芝麻糕」…ごまで作られており、こちらも中にあんこが入っていました。翠玉緑豆糕と異なり、外側はサクッとしています。パサパサしていることもあり、お茶が進みます。
「鳳眼糕」…お米や豆粉を挽き、白砂糖を加えれば完成するお菓子で、由来はその名のとおり、鳳凰の眼の形に似ているから鳳眼糕と言われているそうです。砂糖で作られているのでとっても甘いかと思いきや、思ったよりも甘くなかったです。
「紫心地瓜粩」…紫いも味のお菓子です。外側はサクサクしており、中は空洞でふ菓子のように口の中に入れるとすっとなくなります。
▼美味しい豆花も一緒に楽しみました!
豆花は台湾で有名なスイーツなのでご存じの方も多いと思います。甘さ控えめなやさしい味なので、飽きることなく食べられます!台湾に来た際にはぜひ本場の豆花を味わってみてください。
おわりに
今回は台湾にある茶芸館をご紹介しました。最近はご自宅で過ごす時間が増えていることと思います。ぜひおうち時間に台湾茶を淹れて楽しんでみてください。台湾茶の香りが、極上の癒やしのひとときをもたらしてくれることでしょう♪そして、コロナが収束した際にはぜひ台湾に遊びに来て茶芸館を訪れてみてくださいね!次回のブログもお楽しみに!
このブログを書いたのは…

小向・広報文化部派遣員
台湾赴任2年目