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台北事務所スタッフブログ

概要
日本の皆様に少しでも多く台湾を知ってもらうため,新たにスタッフブログを開設し,台湾の“生”の情報を届けていきたいと思います,是非ご覧下さい。

ブログトップページはこちら(https://www.koryu.or.jp/about/taipei/staffblog/
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2021年10月04日

文化

台湾之光!注目の台湾人選手をご紹介!

みなさん、こんにちは。広報文化部派遣員の小向です。
10月になりましたね。台湾はまだまだ暑い日が続いています。

さて、今年は東京オリンピック・パラリンピックが開催されましたね。
台湾は、過去最多となる金メダル2個、銀メダル4個、銅メダル6個を獲得し、歓喜の渦に包まれました。また、コロナ禍で大変な状況の中でも日本がオリンピック・パラリンピックを開催したことに対し、台湾からたくさんの応援や感謝の言葉もいただきました。日本にいる台湾ファンのみなさんも、台湾の選手の活躍に大いに盛り上がったのではないでしょうか。

オリンピック熱が冷めやらない方のために、今大会で活躍した&今後も注目の台湾人選手を、私の独断で厳選してご紹介したいと思います。台湾では、世界的に活躍する台湾人のことを「台湾之(の)光」と呼びます。
ぜひこの記事を読んでさらに興味を持っていただき、「台湾之光」を私たちと一緒に応援していただけたら嬉しいです!


1.ウエイトリフティング・郭婞淳選手

1人目にご紹介するのは、ウエイトリフティング女子59キロ級で見事金メダルを獲得した郭婞淳(グオ・シンチュン)選手です!
1993年生まれの27歳で(2021年9月時点)、今大会で合計重量236キロのオリンピックレコードをたたき出し、2位以下を圧倒!今大会台湾人選手1人目となる金メダルを獲得しました。
彼女は台湾の原住民族であるアミ族の出身です。台湾では「舉重女神(重量挙げの女神)」と呼ばれており、フェイスブックのフォロワー数はなんと31万人(2021年9月現在)!その強さと凜とした姿から台湾内でも非常に人気が高いです。



〈彼女の強さの秘密〉
彼女は今大会が3度目のオリンピックでした。2012年のロンドンオリンピックでは第6位、2016年のリオデジャネイロオリンピックでは銅メダルを獲得し、今回悲願の金メダルを獲得。彼女をずっと応援していたファンは表彰台で流した彼女の涙に心を動かされたはずです😢

郭選手はあるメディアのインタビューで、幼い頃の苦労話をされています。彼女が生まれた時に両親は離婚し、母親は常に外で仕事をしていたそうです。
ローンが返済できず、自宅を差し押さえられたため、職場の寮や親戚の家を転々とする生活を送っており、彼女の唯一の楽しみが運動でした。中学時代は、バスケットボールや陸上など、ウエイトリフティング以外の運動にも励んでおり、ウエイトリフティングに専念するようになったのは高校生になってからだそうです。
その後数々の国際大会でメダルを獲得しますが、2014年に膝を負傷してしまいます。
郭選手は当時のことを、明るく振る舞っていたが、夜は一人で泣いていたと振り返っています。つらい経験を乗り越えた彼女の強さを感じます。

また、郭選手は今回のオリンピックで、元プロ野球選手であるイチロー氏について書かれた本を携えてオリンピックに臨んだことを自身のフェイスブックで明かし話題となりました。試合中、イチロー選手の名言が頭の中に浮かんだそうです。
フェイスブックの投稿では、イチロー氏の引退会見での名言をなぞり、最後に「ありがとうございます」と日本語で締めくくっています。
試合中彼女を支えたのはイチロー選手の言葉と言っても過言ではなさそうです。

▼郭選手のフェイスブックより


〈『日台友情』台北101ライトアップ行事に出席〉
郭選手は、オリンピック半年前の1月23日に当協会主催で行った台北101ビルのライトアップイベントにゲストとして参加してくれました。
このイベントでは、台湾のランドマークである台北101の外壁にメッセージを灯し、日台の友情を讃えるとともに東京大会にエールを送りました。

台北101ビルライトアップ行事(点灯式)の詳細はこちら
https://www.koryu.or.jp/news/?itemid=2051&dispmid=5287

このイベントで郭選手は、「2019年に、オリンピック準備のために一時的に日本に住んだことがあり、その時から日本の食事が忘れられません」と日本の思い出を話してくれました。日本のどんな料理が好きなのか気になりますね😋

▼台北101ライトアップ行事でのトークセッションの様子:郭婞淳選手(左)



東京オリンピックは終わったばかりですが、郭選手はすでに2022年に中国・杭州で行われるアジア競技大会に向けて準備を進めているそうです。今後の活躍にも期待ですね!

2.水泳バタフライ・王冠閎選手

2人目は綺麗な逆三角形の肉体美をもつ人気の若手、王冠閎(ワン・グアンホン)選手です!
2002年生まれ、19歳(2021年9月現在)の水泳選手で、バタフライを得意としていることから、「台湾蝶王(台湾のバタフライキング)」という愛称で親しまれています。


〈記録更新を続ける王選手〉
彼は無限の可能性を秘める選手として期待されています。
2019年8月に17歳にして台湾記録を破り、東京オリンピックの出場資格を獲得しました。その後10月には全国運動会決勝で自身が持つ台湾記録を更新、なんと更に2021年7月の東京オリンピック200メートルバタフライ予選でも自身の記録を更新し、今シーズン「アジア最速の男」となりました。
記録更新を続ける王選手の活躍から目が離せません。

王選手はメディアのインタビューで練習について、「水泳はテレビゲームのようなもので楽しく、面倒だと思ったことはない」と話しています。
好きなことでも、嫌だと思ったり飽きてしまったりすることがあると思いますが、楽しさを見つけることは続ける上でとても大事ですね。

〈『日台友情』台北101ライトアップ行事に出席〉
王選手も台北101ビルの点灯式に参加してくれました。
イベントでは、「ずっと日本に遊びに行くのが好きで、今回初めてのオリンピックが東京なのでとても期待しています。試合後数日残ることができたら、日本の文化を体験したいと思っています」と話していました。
コロナが収束したらもっと日本に遊びに来て好きになってもらいたいですね!

▼台北101ライトアップ行事での記念撮影
王冠閎選手(左1)、郭婞淳選手(右2)、泉裕泰代表(左2)


〈ちなみに…「王選手のファン『王太太』」〉
端正な顔立ちと鍛え上げられた肉体を持つ王選手には女性のファンも多く、彼のファンは「王太太(ミセス・ワン(太太は中国語で奥さんの意味))」という愛称で呼ばれています。
オリンピック後に台湾総統府で行われた凱旋パレードでは、腹筋美を見せ話題になりました。見たい方はぜひ「王冠閎」で検索してみてください!

今回東京オリンピックでは残念ながらメダルを獲得することはできませんでしたが、現地での記者からの質問に「帰ってきます」と話しています。今後の活躍が楽しみです!

3.バドミントンダブルス・王齊麟選手/李洋選手

続いてご紹介するのは、バドミントン金メダリストの王齊麟(ワン・チーリン)選手と李洋(リー・ヤン)選手のお二人です。
台湾史上初めてのバドミントン金メダルを獲得しました。
王齊麟選手、李洋選手ともに1995年生まれの26歳(2021年9月現在)で、元々中学校の同級生なので仲が良いことで有名です。台湾では「麟洋配(麟洋ペア)」という愛称で親しまれています。
私がお二人を見た時の最初の印象は、身長が高い!顔が小さい!
その身長の高さから繰り出される打点の高いスマッシュは必見です!

▼左:王齊麟選手、右:李洋選手


〈『TAIWAN IN』決勝点が話題に〉
今大会で話題を呼んだのは、なんといっても決勝点です。
決勝戦で李洋選手が放ったドライブを相手側が見送り、これがインの判定になりました。白線ギリギリの着地だったため相手ペアはすぐに映像判定を要求しましたが、細い白線のライン上にシャトルが見事に着地していることが確認されインの判定となり、この瞬間、麟洋ペアの金メダルが決定しました。
この決勝点は台湾内で話題となり、「TAIWAN IN」と名付けられ、白いラインの上にシャトルが落ちている様子を表した画像やTシャツ、マスクなどが流行しました。

▼外交部(台湾の外務省に相当)も「TAIWAN IN」を表した画像を投稿。


〈麟洋ペアが泉代表を表敬〉
お二人は8月に当協会台北事務所の泉代表を表敬訪問しました。泉代表は「TAIWAN IN」のマスクを着用し、麟洋ペアは、当協会オリジナルの「日台友情」マスクを着用しています!

▼王齊麟選手(左)、泉裕泰代表(中)、李洋選手(右)


両選手は泉代表との歓談の際、日本の漫画が大好きだと話していました。またオリンピック後、両選手はそれぞれのフェイスブックで日本への感謝の気持ちを投稿しており、中でも李洋選手はとても丁寧な日本語でのメッセージでした。「台湾之光」にとって日本が特別な地となったようで、とても嬉しいですね!

〈今後について〉
李洋選手は試合後の記者会見で、今後について「またゼロからやり直しです。今日起きたことは過去のものとして、さらに進んでいきます。アスリートとしては、継続してポジティブな姿勢を保つことが必要です。そして鍛錬を続けて、自分たちのパフォーマンスを評価して、お互いをサポートし続けなければなりません。」と話しています。
両選手の向上心には私もとても刺激を受けました。引き続き注目です!

4.おわりに

いかがだったでしょうか。台湾には他にもまだまだ注目すべき選手がたくさんいます。これからも挑戦し続ける台湾の選手を一緒に応援していきましょう!

引き続きスタッフブログをお楽しみに!

このブログを書いたのは…


小向・台北事務所広報文化部派遣員

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