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李登輝元総統の告別礼拝出席に際してのメッセージ(森喜朗)

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本日、李登輝元総統の告別礼拝に、日本代表団の団長として参列いたしました。蔡英文総統、頼清徳副総統をはじめ、台湾を代表する各界の方々が一堂に会する中、今日の台湾の自由と繁栄を導かれた李登輝先生への祈りを捧げつつ、私は日台の過去と未来に思いを巡らせておりました。

李登輝先生も私も、戦争を知る世代です。戦争が終わり、国会議員となって、1971年に訪台議員団の末席として初めて台湾を訪問した時に、台湾の人々の苦しみと葛藤、そして困難な状況の下でも希望と理想を胸に、前進を続ける姿を目の当たりにしました。その時、私は、戦争の時代を越えた、平和と繁栄の時代を、日台で共に創っていくことを、心に誓ったのです。李登輝先生は、そんな私を理解し、励まし続けて下さいました。

李登輝先生の逝去と共に、一つの時代が終わりました。李登輝先生は、日本訪問の度に国会議員や若者と話す機会を作り、また台湾を訪問する日本人には常に門戸を開かれました。李登輝先生の薫陶を受けた大勢の日本の若者と、民主政下で育った台湾の若い世代は、きっと手を携えて、新しい時代の日台関係を切り開いていってくれるでしょう。

李登輝先生と私が生きた時代を越えていく、日台の若い世代には、お互いをよりよく知って心を通い合わせ、新しい考えや世界情勢を反映した認識も取り入れながら、より一層の友好と親善に向けて、歩んでいって欲しいと願っています。そして、それはきっと、李登輝先生の願いでもあるはずです。アジアと世界の平和と繁栄のため、日台が共に築く未来が、明るく輝いていることを、心から祈っております。
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