1月24日(水)、台北市内のホテルにおいて「令和5年度外務大臣表彰」表彰式が執り行われ、張炳煌氏に対し表彰状が授与されました。外務大臣表彰は、我が国との友好関係増進のため長年にわたり取り組まれた個人・団体に対し、その貢献を外務大臣より表彰するものです。
表彰式は、温かく和やかな雰囲気の下、執り行われました。
張炳煌氏は、中華テレビの番組「毎日一字」に1981年から19年間毎日出演し台湾の書道の普及に大きく貢献されました。当所が2002年に現在の事務所を開設した際には、亜東関係協会より張炳煌氏の書が記念に贈呈されました。
また、中華民国書学会会長を務め、日台を含む各地で書道展を開催し書道家との交流を行ってきました。国際書道連盟総会理事長、淡江大學教授兼文錙芸術中心主任、台湾デジタル書画芸術学会理事長等数々の役職についており、日本でも多くの個展や講演会等に参画し、日台書道文化の発展に大きく寄与しています。
受賞をお祝い申し上げるとともに、益々のご発展を祈念いたします。
片山代表の挨拶全文は以下の通りです。
張炳煌先生、ご来賓の皆さま、こんにちは!
この度の張先生の令和5年度外務大臣表彰ご受賞に対し、日本台湾交流協会台北事務所を代表し、心よりお祝い申し上げます。2024年に入って最初の外務大臣表彰式であり、とても光栄に存じます。
張先生は、台湾の皆さんが良くご存じの中華テレビ(中華電視)の書道番組『毎日一字』に1981年より長年、毎日出演され、台湾に書道を普及させた著名な書道家でいらっしゃいます。
書道コンクールへの入賞がきっかけで、高校生の時に初めて日本へ行かれて以来、自然に身につけられたという流暢な日本語も駆使されながら、書道を通じて長年に亘って日本との交流を深めてこられました。
張先生のご活躍は多岐にわたりますが、淡江大学では書法研究室の主任を務められており、大学内のチームを率いて日本統治時代における書道の発展について研究・検証を進め、研究会で発表も行われました。また、張先生が開発した「e筆書写システム(e筆書寫系統)」は、紙と墨を使わずに電子デバイスと特殊な筆で書道を学べるという革新的な技術で、台湾でも多くの教育機関等で導入され、さらに日本との交流でも採用されるなど、書道教育の推進に広く寄与されています。そのほか、日台間の主要な書道展など、日台の書道交流において張先生は中心的な存在として精力的に貢献されてこられました。
当所が2002年に慶城街に現オフィスを開設した際は、亜東関係協会より張先生の書が記念に贈呈されました。その書は、代表室のあるフロアに飾られており、私も毎日拝見しておりますが、本日はその書を皆さまにもご覧いただきたく会場へ持ってまいりました。このように、当所とも深いご縁のある張先生が外務大臣表彰をご受賞され、本日、お祝いの会を開催することができ、大変感慨深く思っております。
最後に、改めて外務大臣賞のご受賞をお祝いするとともに、2024年辰年が、張先生およびご来賓の皆さまにとり昇竜のごとく発展の年となること、そして張先生の書にもある通り、日台友好交流の一層の発展を祈念しまして、私のお祝いの挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。