本文へスキップします。

【全】言語リンク
【全・日】検索フォーム
検索キーワード
【全・日】ヘッダーリンク
【全】言語リンク-SP
【全・日】検索フォーム-SP
検索キーワード
よく検索される語
【全・日】ヘッダーリンク-SP
H1

「令和6年度外務大臣表彰」表彰式実施

承認:エディタ
11月7日(木)、台北市内において「令和6年度外務大臣表彰」表彰式が執り行われ、玉蘭荘に対し表彰状が授与されました。外務大臣表彰は、我が国との友好関係増進のため長年にわたり取り組まれた個人・団体に対し、その貢献を外務大臣より表彰するものです。
表彰式は、温かく和やかな雰囲気の下、執り行われました。

玉蘭荘は日本語による集会を禁止していた戒厳令が解かれた1989年に設立され、戦前戦後に台湾人と婚姻した台湾在留日本人女性や、日本語教育を受けた台湾人に対して、日本語によるケアを実施してきました。現在は毎週2回、日本語による歌唱や手芸、習字等を行い、バザーや日本の学生との交流など行事も多く開催しています。
また同団体と歴史的・人的つながりのある教会、日本語で活動している他の台湾人コミュニティ、関心を持つ日系企業との交流の場を持つなど、在留邦人等の福祉の向上に貢献しています。

受賞をお祝い申し上げるとともに、益々のご発展を祈念いたします。

片山代表の挨拶全文は以下の通りです。

社団法人台北市松年福祉会 黄春生理事長、ご来賓の皆様、こんにちは。
この度、玉蘭荘が令和6年度外務大臣表彰を受賞されましたことに、日本台湾交流協会を代表し、心よりお祝い申し上げます。

戦前、日本統治下で日本語教育を受けた台湾の方々や、戦後も台湾に残って人生を送った日本人の方々がいらっしゃいます。中国語が広く使用されるようになると、彼らの中には言葉の壁によって孤独な生活を余儀なくされる方も少なくなかったと伺っています。

玉蘭荘はそういった方々に憩いの場を提供するため、1989年に日本人宣教師・堀田久子氏と台湾の方々の尽力によって設立されました。玉蘭荘は、日本語と台湾語を使い、日台の高齢者が交流し、学び、安らぎを感じられる場所として機能しており、日本の季節や祭事も取り入れ、生活をより生き生きと感じられる空間を作り上げています。

日台の講師を招き、日本の童謡や日本語講座、日本舞踊、折り紙、書道、絵画、手工芸など多様な文化活動が行われています。これらの活動を通じて、高齢者たちは日本語や台湾語で交流し、心のつながりを深めています。特に、日本から嫁いできた女性たちにとっては、故郷を思い出しながら過ごす貴重な時間となっています。

また、玉蘭荘では日本人学校や日本の高校・大学、ロータリークラブ、教会の伝道チームなど多くの団体と連携し、世代を超えた交流の機会を提供しています。このような取り組みを通じて、若者と年長者との親睦が生まれ、年長者は若者に日本の名曲や伝統文化を、若者は年長者に最新の日本語や日本文化をというふうに、互いに教え合い交流を深める場を生み出しています。

そういった玉蘭荘の活動の裏には、多くの方々の支えが存在しています。特に毎年秋に開催されるバザーには、沢山の方々の支援が寄せられているほか、日本台湾交流協会としても職員が出品物の提供を行い、現場では我々同僚の家族を含め、多くのボランティアの方々が活躍されています。この場をお借りして、活動を支える皆様の献身的な活動に深い感謝と敬意を表します。私自身、機会があれば是非現場を視察したいと考えています。

最後に、改めて外務大臣表賞受賞をお祝いするとともに、皆さまの今後の益々のご発展とご健勝、そして日台友好交流の一層の発展を祈念して、私のお祝いの挨拶とさせていただきます。

ありがとうございました。

  


お知らせ:表示