15年前のSARSの爆発的流行や,最近の麻疹に見られるように,台湾との間で非常に頻繁な人的往来のある日本にとって,台湾の感染症対策は決して他人事ではありません。こうした観点から,日本は台湾がWHO総会にオブザーバーとして参加することを一貫して支持してきました。そして実際,台湾は2009年から2016年まで8年連続でオブザーバーとして参加しています。国際化の進展に伴い,地球規模の課題が増加している昨今,世界的な公衆衛生危機への対応の強化は必要不可欠です。昨年に続き今年も台湾にWHO総会の招待状が届いていない状況は誠に残念です。感染症対策をはじめとする国際的な保健課題への対応に地理的空白を生じさせないためにも,日本は台湾のWHO総会への参加を引き続き支持します。