9月9日、当事務所の泉裕泰代表は、「新型コロナウイルス(COVID-19)とデジタルエコノミー」をテーマとした「グローバル協力訓練枠組み(GCTF:Global Cooperation Training Framework)」のバーチャルワークショップの開幕式で挨拶を行いました。
各国からの参加者とテレビ会議システムに繋いで実施されるバーチャル形式のGCTFは、本年3回目の開催となりますが、今回、初めて中南米からグアテマラ外務省にGCTFに参加いただくことになりました。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大は私たちの生活に大きな影響を与えていますが、これは一方でデジタル技術などを最大限活用し、より良い社会環境を作っていくための契機となったとも言えるでしょう。このような観点から、日本を含む各分野の専門家が集まって議論を深める非常に有意義なワークショップとなりました。
泉代表による挨拶
本日、日本台湾交流協会が、台湾外交部、米国在台協会(AIT)、グアテマラ外務省と共に、GCTF「COVID-19とデジタルエコノミー」に関するバーチャルワークショップを共催できることを非常に嬉しく思います。
今回のGCTFには、初めて中南米からグアテマラ外務省に共催に加わっていただくことになりました。新たな同志の参加に心からの歓迎の意を表したいと思います。2015年に米台によってGCTFが成立し、2019年からは当協会も共催に加わり、今後GCTFがますます多くの国に参加いただけることを大いに期待したいと思います。
新型コロナウイルスの感染拡大はこれまで私たちが築いてきた社会や生活習慣に大きな影響を与えました。リモートによる仕事や教育、ドローンやAI等の活用など、コロナ禍後の社会では、これまで以上にITが大きな役割を果たしていくことは間違いありません。ITが生み出すデジタルエコノミーの重要性は、寧ろ、今後最新のITインフラを整備していく空間が大きく広がっている中南米のような地域においてこそ、強調すべきです。
同時にITは、私たちひとり一人のプラバシーや民主主義制度自体にも大きく影響する問題です。情報が特定の個人や団体に独占されないように、透明でオープンな制度を構築していくことが最も重要であり、新型コロナウイルスへの対応の際に発揮された、ITを駆使しつつも、透明性を確保する「台湾モデル」は、国際社会が参考にできる価値あるモデルと言えます。
本日,こうして日米台グアテマラなどの関係者がオンラインで集まり、将来のデジタルエコノミーについて議論できることは非常に有意義なことです。当協会として引き続き、この有意義な取組であるGCTFに積極的に貢献できるように努力していきます。最後に本日のGCTFバーチャルワークショップ開催のために尽力いただいた皆様に感謝を申し上げます。ありがとうございました。