9月9日、10日の2日にわたり、当協会は、台湾外交部、労働部、米国在台協会(AIT)及びスロバキア経済文化弁事所と共に、「労働とAI」をテーマとしたGCTFのバーチャルセミナーを開催いたしました。
開幕式では、当所泉裕泰代表が挨拶を行いました。また、日本からは、2日目の第2セッションにおいて、梅崎重夫・労働安全衛生総合研究所所長に、日本の労働現場におけるAIに関する研究について紹介いただきました。
当協会は、これからもGCTFに引き続き積極的に貢献していきます。
泉代表の挨拶全文は以下のとおりです
本日、GCTFにおける「The Future of Work in a Post Covid-19 Economic Recovery」のバーチャル会議を共催できることを嬉しく思います。
特にスロバキア経済文化弁事所が我々とともにこのGCTFに共同ホストとして参加されることを心から歓迎の意を表したいと思います。
さて、昨年より世界的な感染拡大をみせている新型コロナウイルス感染症は、未だに勢いが衰えることなく私たちの生活や経済活動に大きな影響を及ぼしています。
労働分野も例外ではなく、特に感染拡大防止対策の一つとして採られた外出・移動自粛要請等により従来の社会活動が制限される中でテレワークが拡大を見せるなど働き方に変化が生じました。その結果として、デジタル化が急速かつ強制的に進みましたが、こうした急激な変化により、ITインフラの整備や組織・従業員のデジタル化対応スキルの獲得といった様々な課題が露見してきています。また、今後においても、AIによる技術革新が一層進んだ場合に代替・創出される雇用への対策が必要になることが想定されます。
これまでも労働分野においてデジタル技術を活用することにより、ヒトの働き方や雇用等に革命的な影響を与える点については様々な研究が行われてきましたが、本格的な対応が求められるポストコロナ社会に向け、本会議において関係者間の経験を共有し、先んじて議論を行うことは非常に意義深いものだと考えております。
今回のバーチャル会議では、日本からも労働安全衛生総合研究所の梅崎所長が「Introduction about research related to AI on worksites in Japan」の基調講演を行い、日本の現状について紹介させていただきます。有意義かつ実り深い議論が行われることを期待しています。
最後に、本日の会議開催のためにご尽力いただいた皆様に感謝申し上げるとともに、今回の会議が、大きな成功を収めることを祈念いたしまして私の挨拶といたします。ありがとうございました。
