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第6回「翻訳における日本語と中国語の考え方の違い-スムーズに翻訳するためのテクニック」 

更新日時

2007年 3月 21日作成

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今回は、黄怡筠氏(補仁大学推広部日中通訳コース非常勤講師)を講師にお招きし、「翻訳における日本語と中国語の考え方の違い-スムーズに翻訳するためのテクニック」をテーマに、講演会を行いました。

日 時:2007年3月17日(土)15:00~17:00
参加者:台湾の日本語教育関係者・日本語学習者 98名
配布資料:「翻譯上日語與中文思考模式的差異」 (PDFファイル:Acrobat Readerが必要です)

 まず、厳復の「信、達、雅」説をもとに、翻訳における注意点を述べるとともに、日本語と中国語の発想の違いや、文化背景の差から生じる翻訳や通訳の難しさが、講師自身の経験に基づいて紹介されました。通訳や翻訳は依頼される側に応じて、クライアントの要望にこたえられるように言葉使いを調整して工夫する必要性があり、コミュニケーションギャップが生じないためにも、細かい部分の翻訳よりは、大意が伝わるようにポイントを押さえることが重要だと指摘されました。また、日本語と中国語では、同じ漢字の熟語が使われていますが、そのような単語を中国語の翻訳においてそのまま使うと不自然な中国語になるため注意しなければならないと述べました。

 次に、自然な中国語に翻訳するためのテクニックとして、中国語力アップのための様々な勉強法が紹介されました。中国語の文章の理解力を伸ばすために、新聞記事を翻訳する練習を日常的に行い、流行語などの新しい言葉や各分野の専門用語の知識を蓄積することの大切さを強調し、情報に敏感になることが必要だということがわかりました。また、一文が長い場合を翻訳するテクニックとして、スラッシュを使用して文の骨格を見つけてから翻訳にとりかかる、もしくは脚注に説明を加えるなどの方法が紹介されました。一方、通訳では、専門用語や関連用語の単語帳を作り、データを調べておくことが欠かせない準備事項として挙げられました。最後は、参加者からも数多くの質問が出され、日中言語のギャップの例について意見交換も尽きることがなく、テーマへの関心の高さがうかがわれる研修会となりました。


(講師の黄怡筠先生)