今回は、川瀬佐恵専門家(交流協会台北事務所)を講師に、「入門期から『意味のある発話』をしよう」というテーマで、研修会を行いました。
日 時:2007年7月7日(土) 14:00~17:00
参 加 者:台湾の日本語教育関係者・大学院生 48名
配付資料 :「入門期から『意味のある発話』をしよう」 (PDFファイル:Acrobat Readerが必要です)
今回は、海外において教養や趣味のために日本語を勉強している学習者を想定し、クラスでどんなことを教えたらいいかという教える内容に焦点をあて、シラバスデザインについて考えました。ニーズや目標が具体的でない学習者には教師の側で、学習者が日本語で達成したいことを考える必要があります。まず、コースデザインの流れを紹介し、その中でシラバスとは何を意味するのかを解説しました。次にシラバスの種類(文型・機能・場面・話題・技能)を説明し、各シラバスの特徴や向いている学習者をグループで考えました。さらに、参加者自身が教えている学習者にはどのようなシラバス(教える内容)がふさわしいのか、グループで意見交換をしました。また、講師が実践してきたシラバス例を紹介するとともに、「意味のある発話」を促すための教室活動例を参加者が実際に体験することで、学習者が話したいと思うような活動のために、教師はどのような授業デザインをすればいいのか考えるきっかけとなりました。それぞれのグループで、様々なアイディアが出され、教科書の枠組みにとらわれないシラバスについて、活発に話し合いが行われた研修会となりました。
(研修会の様子)
