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第4回「OPIが日本語教育に示唆するもの」(7月14日)

更新日時

2007年 7月 16日作成

コンテンツ

今回は、牧野成一氏(プリンストン大学教授)を講師にお招きし、「OPIが日本語教育に示唆するもの」というテーマで講演会を行いました。


日時:2007年7月14日(土)14:00~17:00

参加者:台湾の日本語教育関係者・日本語学習者 66名

配布資料:「OPI入門」(PDFファイル:Acrobat Readerが必要です)


 まず、OPI(Oral Proficiency Interview)と呼ばれる口頭能力試験では、言語能力のレベル(到達度の目盛り)を初級・中級・上級・超級に分けることが、ワイングラスの形に例えて説明されました。個々のレベルには上・中・下の下位レベルがあり、それぞれのレベルでどのような能力があるかが発話の具体例とともに詳しく解説されました。
 そして、評価基準は、タスク、場面・内容、テキストの型に分かれ、正確さでは文法、語彙、発音、社会言語学的能力、言語運用能力(ストラテジー能力)、流暢さという観点で評価をすることがわかりました。
 講義の後は、大学の日本語学科の学生が被験者となって、30分のOPIデモンストレーションが行われました。インタビューの流れを実際に見ることで、OPIの構成を理解するとともに、どのような質問がレベル判定に役立つのか、どのように「突き上げ」をして上のレベルへの突出の有無を確認するのか、言語的挫折とはどのような場面で起こるのかなどがわかり、OPIへの理解が深まりました。
 最後は、被験者のレベル判定を考えるとともに、日本語教育への示唆として、上のレベルへ伸びるためには、どのように日本語の学習をすすめていくべきかが評価項目にあわせて指摘されました。
 質疑では、初級でのOPIの活用法や文化能力をどう捉えるのかなど、様々な疑問が提出され、反響の高い研修会となりました。



(OPIを受ける学生〈左〉と講師の牧野成一先生〈右〉)