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第4回「統計的社会調査の実施法-調査現場での注意点」(3月8日)

更新日時

2009年 3月 19日作成

コンテンツ

今回は村瀬洋一氏を講師にお招きし、下記のテーマでお話しいただきました。

講師:村瀬洋一氏(立教大学社会学部社会学科准教授・淡江大学訪問研究員・ソウル市立大学訪問研究員)
日時:2009年3月8日(日) 13:00~17:00
場所:淡江大学台北校園304教室
参加者:台湾の日本語教育関係者・大学院生・日系企業関係者30名
参考資料:統計的社会調査の実施法(PDFファイル:Adobe Readerが必要です)

 今回の講演では、「統計的社会調査の実施法-調査現場での注意点」と題して、PC教室において調査の種類と目的、無作為抽出法、質問文の作成、仮説構築と因果関係、調査票の作成について、先生のお話と実際の操作を見ながら実践するという流れで行われました。

 内容は、調査の種類と目的、無作為抽出法、質問文の作成、仮説構築と因果関係、調査票の作成について説明がありました。
 「調査の種類と目的」では実際に行われた社会調査の具体例が紹介され、社会調査の種類には統計的調査と記述的調査があること、また統計的調査の種類には面接調査・留め置き調査・郵送調査・集合調査・電話調査・電子調査があること、そして面接調査は高コストではあるが良質なデータがとれるという説明がありました。
 「無作為抽出法」では良い調査とはどのようなものかというお話があり、母集団を定義することが可能であること・回収率が高いこと・さまざまな水準がある多水準な質問があること等が挙げられました。
 「質問文の作り方」では質問文を作成する際の注意点として、ステレオタイプの単語を質問文に入れない・一つの質問文の中に複数の項目を入れない・曖昧なことばを使わないといったことがありました。
 「仮説構築と因果関係」では仮説とは現員と結果の2つの要素を含む文であるという定義が紹介され、データ上で関連していても因果関係ではない例が紹介されました。
 「調査票の作成」では固いタイトルではなく抵抗感の少ないタイトルにすることや回答選択肢に中間選択肢はない方がよいこと、7段階以上にすると回答者の負担が大きくなってしまうこと等の説明がありました。

 ことに質問文を作った際、参加した方々が先生に指定されたウェブの掲示板上に作成した質問文を投稿し、参加者全員と吟味検討するという形式で行われ、好評でした。

以上のような内容について,「調査法という研修会はなかなか少ないので,今回のような講演会があることは本当にありがたい」という意見がありました。

 前日に行われた第3回同様、は台北地域の先生方だけでなく台中や高雄などの他地域からの参加もあり,参加者層も高等教育機関の先生のみならず大学院生や日系企業に勤務している方等さまざまな所属からの参加もありました。