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2008年度日本語教育夏期研修「中・上級における聴解指導」(9月1日~7日)

更新日時

2008年 11月 5日作成

コンテンツ

今回の研修会では、早稲田大学の吉岡英幸先生を講師にお招きし、「中・上級における聴解指導」というテーマでご教示いただきました。


 日時  : 〈高雄会場〉2008 年9月1日(月) 10:00~17:00

                                   2008 年9月2日(火) 10:00~15:00

                  〈台中会場〉2008 年9月3日(水) 10:00~17:00

                                   2008 年9月4日(木) 10:00~15:00

                  〈台北会場〉2008 年9月6日(土) 10:00~17:00

                                   2008 年9月7日(日) 10:00~15:00

参加者 : 台湾の日本語教育関係者 (高雄)24名 (台中)27名  (台北)54名

配布資料: ① 「中・上級レベルの「聴解」授業計画案」(PDFファイル:Acrobat Readerが必要です)

         ② 「聴解」授業の到達目標について」(PDFファイル)

         ※研修中に教材例として紹介されたニュース映像やスクリプトは、著作権法の関係上、公開できませんのでご了承下さい。


 今回は、参加人数の違いにより、グループワークの内容が会場ごとに若干異なりましたので、以下では、台北会場での研修会の様子を簡単にご報告します。(高雄会場の様子はこちら)

 研修第1日目は、午前の講義1では、早稲田大学日本語教育研究センターでの設定を例に、聴解授業の9つのレベル分けと各レベルの到達目標や教材例など(配付資料②)が紹介され、次に、6番目の中上級レベルの授業計画案(配付資料①)に沿って、正確な聞き取りと再生練習を中心とする場合における、授業の目標や教材、授業の組み立て方などが紹介、解説されるとともに、生教材選びや授業組み立て上の留意点などが示されました。

 講義2では、実例として、2~3分程度の短いテレビニュースを教材に使用し、正確な聞き取りと再生練習を中心とした中上級クラスの聴解授業の方法が、教案や練習問題とともに紹介され、その特徴や注意点などが解説されました。

 午後のグループワークでは、講義2で紹介された教材例と同様の教材を実際に作成してみるという作業が、各班4人前後のグループに分かれて行われました。まず、割り当てられたテレビニュースを聞いて文字起こしをし、内容理解確認問題と再生練習用問題のワークシート作成作業が行われました。次に、異なるニュースを割り振られたグループを学生役にして、各班の代表者が、1つずつ割り当て られた内容理解のキーワードとなる語句を教え、その後、内容理解確認を行う形式で模擬授業が行われました。その際、各班が作成したワークシートは全員に配布され、それに対する評価、検討も加えられました。

 研修第2日目の午前の講義では、配付資料①に沿って、要旨把握を中心とする場合における、授業の目標や教材、授業の組み立て方などが、1日目に扱った内容との異 同を踏まえつつ紹介、解説されるとともに、生教材選びや授業組み立て上の留意点などが示されました。そして、実例として、7~10分程度の長めのテレビニュースを教材に使用し、要旨把握を中心とした中上級クラスの聴解授業の方法が、教案や練習問題とともに紹介され、その特徴や注意点などが解説されました。

 続くグループワークでは、1日目同様に、各班4人前後のグループに分かれて教材作成作業が行われました。今回は長いニュースのため、文字起こし作業は省略されてスクリプトが配布されましたが、まずは、内容のまとまりごとにニュースを段落分けする作業が行われました。そして、まとまりごとに要旨把握確認のための問題作成が各班に割り当てられ、代表者が模擬授業を行い、それに対する評価、検討が加えられました。

 2日間の研修を通して、正確な聞き取りと再生練習を中心とする場合と、要旨把握を中心とする場合の2つのタイプの聴解授業の組み立て方やポイントが紹介され、また、教材作りを含めたグループワークによってそれらを実体験し、言わば、体で覚えることができた、有意義な研修会であったように思われます。参加者からも、「具体的な指導方法を示して下さったことで、現場の実践により自信を持って臨むことができる」、「授業の目的、何を教えるのかを教師自身がしっかり把握することや、教師が答えを与えるのではなく、学生に推測させることの重要性を再認識できた」などの声とともに、「勉強になった」、「参考になった」という声が多数聞かれました。


(吉岡英幸先生)

(研修会の様子)