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第1回「剣道が伝える日本文化」(10月19日)

更新日時

2008年 11月 12日作成

コンテンツ

 今回は、鈴木希彦氏を講師にお招きし、下記のテーマでお話しいただきました。

テーマ :「剣道が伝える日本文化」
講 師 :鈴木希彦氏(千葉県教育庁南房総教育事務所・指導主事/教士七段)
助講師 :林怡秀氏(台北市内湖區剣道委員会・執行長/剣道四段)
       蔡坤憲氏(逢甲大学光電学部・講師/剣道四段)
日 時 : 2008年10月19日(日)  14:00~17:00
参加者 :台湾の日本語教育関係者・大学院生41名
配付資料:講演レジュメ

 今回の講演では、「剣道が伝える日本文化」と題して、剣道の基本知識、歴史、武士道、そして、現代の教育との関わりなどのお話とともに、剣道の基本技と日本剣道形の模範演武が行われました。

 まず、剣道とはどんなものかを知るために、剣道で用いられる防具類や基本の構え方、基本技と一本を取るための要件や好機などがDVD映像などもまじえて紹介されました。特に基本技については、実際に助講師の方々との実演とともに説明されたので、その気合いと迫力に圧倒されつつ、基本技だけでなく、基本的な立ち居振る舞いや礼儀作法なども見せていただくことができました。
 
 次に、剣道の歴史が、剣術の誕生から日本剣道形の確立に至るまでの歩み、剣道の隆盛時代、戦後の中断期、そして、復活後から現在までについての4パートに分けて紹介されました。また、武士道についても、その出現や出現理由、必要性と時代背景などが簡単に解説されました。
 
 更に、戦後60年の社会変化と現代の学校を取り巻く不安な状況が、種々のデータや資料とともに解説され、不良学生になりがちな環境に育った生徒たちが剣道に打ち込んで大会で好成績を収めた事例の紹介を含め、剣道と教育との関わりへと話が展開されました。そして、新学習指導要領によって2012年から中学校で武道が必修化される等、武徳教育の強化が打ち出された教育現場において、武道に求められるものは、世界中に広がって愛好者を増やし続ける剣道の魅力と同じもの、即ち、「剣の理法の修練による人間形成の道」という剣道の理念にもある、「人間形成」に他ならないであろうとの見解でまとめられました。
 
 最後に、鈴木先生と蔡先生による日本剣道形の模範演武が披露され、緊張感の漂うなか講演が締め括られました。
 
 以上のように、迫力ある模範演武をまじえながらのわかりやすい講演は、参加者にも大好評であり、「やっと日本剣道について理解できた」、「いろいろな情報をいただき、授業時にかなり良い参考資料になると思う」などの他、「良かった」「勉強になった」という感想が多数寄せられました。



(鈴木希彦先生)


(林怡秀先生)


(蔡坤憲先生)


(模範演武の様子)


(講演の様子)