日時:2009年8月29日(土)13:00~16:00
場所:慈済大学校本部教学行政大楼2階第三教学研討室
テーマ:話す力をつける―グループによるプレゼンを授業にとりいれる―
参加者:台湾の日本語教育関係者9名
2009年度第2回目の東部地区日本語教育研修会は第1回に参加された先生に加え,台北や宜蘭,高雄等花蓮以外の地域で日本語を教えていらっしゃる先生方の参加もありました。参加者の自己紹介をうけて広がった話や情報交換,質疑もあり,なごやかな雰囲気で始まりました。規模は小さいもののそれがゆえにこうした話ができるのもこの東部地区日本語教育研修会の特徴の一つであると思います。
前半では「いいとこプレゼン」についての紹介がありました。「いいとこプレゼン」は一対(不)特定多数に向けてのスピーチやチーム対チームで行うディベートとは異なり,3~4人のグループで,実際にある物,またはグループで考えた架空の物のいいところを紹介するというものです。「いいとこプレゼン」の長所は,まずこうしたグループによる活動により,少しでも発表者各人が緊張感の少ない状態で,人前で日本語を話すという経験をした後,スピーチやディベートといった公の場で話すということに対する橋渡し的な役割が担えるのではという提案がありました。後半ではグループになり,実際にある物(テープのり,先割れスプーン)を使ってそれぞれの「いいとこ」を探し,それのどのようなところがいいかという理由を出しあってもらいました。
時間の都合上各グループによるプレゼンまでできなかったのが残念でしたが,研修会後,実際に「いいとこプレゼン」を授業にとりいれてみたいという先生もいらっしゃり,今後に期待したいところです。