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第3回 「読む力をつける―読み方を育てる「読み」,そして授業計画へ―」(1月30日)

更新日時

2010年 2月 3日作成

コンテンツ

日時:2010年1月30日(土)13:00~16:00
場所:慈済大学校本部教学行政大楼2階第三教学研討室
テーマ:読む力をつける―読み方を育てる「読み」,そして授業計画へ―
参加者:台湾の日本語教育関係者8名
講師:伊藤孝行(財団法人日本交流協会台北事務所文化室日本語センター日本語専門家)


2009年度第3回目の東部地区日本語教育研修会は第1回,第2回に参加された先生に加え,花蓮以外の地域で日本語を教えていらっしゃる先生の申込,参加もありました。今回は『国際交流基金日本語教授法シリーズ7読むことを教える』を使用し,読み方を育てる「読み」,そしてどのような授業計画をたてればよいかということについて考えました。

 まず,ふだんどのような読みを行っているのかということについて,読みの過程についての紹介がありました。一つは,文字→単語→文→段落と小さな単位から大きな単位へと読んでいく「ボトムアップモデル」,もう一つは見出しや写真等から予測/推測し,それが合っているかどうか検証/修正しつつ読んでいく「トップダウンモデル」です。そして,この2つのモデルを相互に行き来することによって読みの過程が作られていくという「相互交流モデル」についての紹介もありました。

 また,「トップダウンモデル」にあった予測/推測というところに関連して,日々の生活の中でさまざまな知識や情報,経験等から各人の頭の中に整理され構造化されている知識や情報(=スキーマ)についての紹介もありました。その例としてこれまで自分が食べたことのない料理の食べ方を例に,それまで自分が持っていたスキーマと違う要素が入ってきた場合にスキーマが新しく再構成される話があり,参加者から自身のスキーマ再構成談がさまざま語られました。

 ボトムアップモデルについては小学・中学・高校での母語の時間に経験があるので違和感もなくなじみ深いのですが,トップダウンの読み 方についてもう少し掘りさげ,(1)予測の力を養う活動(2)スキミングの技術を養う活動(3)スキャニングの技術を養う活動についてとりあげ,実際にある日本語教材を使って読みの過程を確認し,どのような文章が練習に使えるかアイディアを出しあいました。
最後に,授業の計画をたてるにあたって,前作業・本作業・後作業という三つの段階をたて,スキーマを活性化し,読みたい気持ちになるような前作業,明確な目的を持って読む本作業,そして読んだ後に感想や意見を話しあう等の後作業についての紹介がありました。

 参加者からは「今回の「読み」も前回の「話す」同様、前段階で予測、推測させて、演習に入る大切を学びました。実践します。」「講義あり、作業ありで、落ち着いた雰囲気の中、有意義な会となりました。読解の授業は、ふだんほとんど担当していませんが、得るところは大きかったです」等の意見がありました。