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第1回「マンガを教える、マンガで教える」 (7月10日高雄,7月11日台北)

更新日時

2010年 7月 13日作成
2010年 7月 15日更新

コンテンツ

タイトル:マンガを教える、マンガで教える
講 師:小高裕次氏(文藻外語学院日本語文系助理教授)
日 時:〈高雄〉7月10日(土)13:30~17:30
    〈台北〉7月11日(日)13:30~17:30
場 所:〈高雄〉麗景飯店 3階会議室(高雄市苓雅区五福一路106号)
    〈台北〉台北事務所日本語センター(台北市慶城街28号)
参加者:〈高雄〉38名
     〈台北〉61名


配付資料:第1部 第2部 第3部 例文集 参考文献(すべてPDFファイル)

 昨年度まで行っていた「日本語教育研修会」「夏期・冬期研修会」の二つの研修会を一つに統合し、今年度より「日本語教育巡回研修会」と名称を新たにしました。今回の「マンガを教える、マンガで教える」は、その記念すべき第一回目の研修会にあたります。この研修会は三部構成で行われました。第一部、第二部は「マンガを教える」ことを主眼とした講義を行い、第三部は「マンガで教える」ことを目的としたワークショップを通して、参加者の皆さんに実際の授業で行うことを体験していただきました。
 はじめに、講師である小高氏が実際に大学で担当している授業「マンガ概論」「アニメ概論」の概要を説明しました。続いて、第一部では「日本マンガ・アニメに関する5つの質問」を元に、日本のマンガ・アニメが世界中で親しまれるようになった理由について、戦後日本の社会的状況や経済的視点から、日本マンガ・アニメの今日までの隆盛を質問に答える形で説明しました。
 第二部では「『初音ミク』と『評価経済社会』」と題し、音楽ソフト「初音ミク」を例に挙げ、どのようにして世界中にその人気が拡散していったのか、その経緯ならびに背景にある日本社会の特質について、紐解いて解説しました。この日本社会の特質とは「評価経済社会」と称されるものであり、この仕組みについても実例を挙げて説明を行いました。また、マンガやアニメからビジネスチャンスが生まれていることやマンガ・アニメから波及した経済的な価値を伴った現象などについても触れました。さらに、マンガやアニメを通して、日本社会の現状や思想、ビジネスについても学べることを実例を交えてお話ししました。
 第三部では、日本語学習の教材としてマンガを扱う方法をワークショップ形式で行いました。これはマンガ「コボちゃん」を題材とした作文の指導方法であり、指示の出し方によって、さまざまなレベルの学習者に対応できることを説明し、易から難へと段階的な導入方法を提示しました。各段階では参加者の皆さん自身が書いた作文を発表し、その内容や方法を全体で共有しました。
 参加者の皆さんからは「マンガ・アニメの最新情報を詳しく教えてもらい、よい勉強になった」「期 待を裏切らない豊富な内容で、『マンガを』『マンガで』両面にわたって大変参考になった。個人的には両者を独立させても よいくらいだった」「アニメ・マンガについての基礎知識さえなかったので、話を聞いてとても為になったし、面白かった。コボちゃん作文もとてもよかった」など、「マンガを教える」ことと「マンガで教える」ことの双方の内容ともに満足したという意見が多く寄せられました。