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新着情報

新着情報(日本語)

2020年05月07日

お知らせ台北高雄

台湾安全情報(2020年1月~3月)

 2020年1月から3月に関する統計データ(暫定値)及び同期間に発生した事案を基に作成した、台湾の安全情報を以下のとおりお知らせいたします。

1 社会・治安情勢

 一部の団体等による抗議活動が散発的に行われているほか、3月に日本台湾交流協会台北事務所前で歴史認識をめぐって数十名規模の抗議活動が発生していますが、一般市民全般の対日感情が悪化しているとは言えません。
 また、台湾の治安が大きく悪化したという状況は認められず、治安情勢は比較的安定していると言えます。

2 犯罪の傾向

(1)主な犯罪の発生件数

 内政部警政署の発表によると、2020年1月から3月までの間の刑法犯の発生件数は6万3,183件と、前年同期(2019年1月から3月までの間)と比較して3.3%減少しています。統計上は前年より治安の改善が見られますが、引き続き油断することなく、台湾が海外であることを忘れずに防犯意識を高めるように心掛けてください。  
 また、主な犯罪の発生件数は以下のとおりですが、強盗及び詐欺の発生件数が増加していることから、被害防止の参考としてください。   
  刑法犯総数   6万3,183件(前年比 3.3%減)    
   うち殺人        65件(同 上 8.5%減)    
   うち強盗        43件(同 上19.4%増)    
   うち強制性交      38件(同 上17.4%減)    
   うち窃盗     9,632件(同 上 8.3%減)    
   うち詐欺     5,543件(同 上 3.3%増)

(2)邦人被害の事案

 ア 窃盗

 1月、邦人が台北市内の士林夜市において、バッグのファスナーを開けられて財布及び旅券を盗まれたという事案を把握しています。新型コロナウイルス感染症の感染防止のため外出を控えている方も多いと思いますが、国立故宮博物院、忠烈祠、中正紀念堂、龍山寺、永康街、台北101、世界貿易センター、西門町、士林夜市、饒河夜市、寧夏夜市、九份、鼎泰豐の店舗周辺等の観光地をはじめ、外出の際に貴重品の管理には引き続き留意してください。

 イ 詐欺

 2月、邦人がいわゆるマッチングアプリを利用して知り合った外国人とSNSの連絡先を交換した後、この外国人らから数回にわたり高額なお金をだまし取られたという事案を把握しています。上記アプリの利用者の中には、サクラと呼ばれる者や詐欺や恐喝を行う犯罪組織も潜んでおり、連絡先を交換した利用者の恋愛感情や下心に乗じたり、不安や恐怖心を煽ったりするなど、巧妙な手口でお金を振り込ませようとします。インターネットやSNS等で知り合った素性の分からない者からお金を要求された場合には、詐欺等の可能性を疑い、知人や最寄りの分局・派出所に相談するなど被害防止に努めてください。特に、国際的な詐欺組織は英語や中国語で利用者と連絡を取ることが多く、被害者は外国語が堪能であるが故に相手の話を信じてお金を払ってしまったという実態もあることから、十分に留意してください。

ウ 旅券の紛失

 盗難又は遺失の判断がつかないものの、邦人が旅券を紛失する事案が後を絶ちません。日本台湾交流協会が把握している旅券の紛失事例を見ると、以下のような特徴が挙げられます。
 ○ 九份や夜市等の大勢の観光客で混み合う観光地において旅券を紛失する。
 ○ 乗車したタクシーや公共交通機関に旅券が入ったバッグを置き忘れる。
 ○ 空港での両替時に本人確認のために旅券を提示し、そのまま置き忘れる。
 ○ 泥酔するまで酒を飲んだ後に路上で寝込み、旅券入りのバッグを紛失する。
 ○ ナイトクラブに入場する前に旅券を提示し、店内で酔っ払って紛失する。
 ○ 部屋の片付けや引っ越しの際に、旅券を誤って捨てたり、落としたりする。
 上記に見られるように、旅券の紛失は所持者本人の不注意によるものが大半を占めます。旅券を紛失した場合、台湾当局への届出に加え、どうしても急ぎ帰国の必要がある場合には、渡航書等の申請が必要となります。そのためには、戸籍謄本等の入手が必要となるなど、申請手続には多くの時間と労力を要します。また、日本の旅券は国際的な信用度が高く、紛失した旅券は偽変造され、不法な出入国等の犯罪や国際テロを助長するおそれがあります。皆様の知人、会社の出張者等が台湾を訪れた際には、上記の事例を参照しつつ、滞在中の旅券の管理に十分に留意するよう注意を促してください。

3 交通事故の傾向

(1)主な統計

 内政部警政署の発表によると、2020年1月から3月までの間の交通事故の発生件数は8万240件と、前年同期と比較して4.7%減少しています。また、負傷者数も減少しているものの、死者数は増加しています。日本と台湾の交通事情や習慣の違いを引き続き意識するとともに、道路横断時等には周囲の自動車やバイクの走行状況に十分に留意してください。
 なお、交通事故に関する主な統計は、以下のとおりです。
  発生件数  8万  240件(前年比 4.7%減)   
  死 者 数       517人(同 上 4.4%増)   
  負傷者数 10万6,152人(同 上 5.7%減)

(2)邦人被害の事案

 3月、邦人が夕方に台北市内を車で運転している際に、歩行者が交差点の横断歩道を渡っているのを待っていたところ、台湾人が運転する車に後ろから追突されたという事案を把握しています。幸いにも邦人に怪我はなかったようですが、日本と比較し、台湾のドライバーが車間距離を取らないことや、歩行者よりも車両を優先する傾向があることが現れている事案と言えます。こちらが安全運転を心掛けていても交通事故に遭う可能性も十分にあることに留意し、周囲の車両を意識しながら運転するように心掛けてください。

4 テロ・爆弾事件の発生状況

 報告されていません。

5 邦人に関する誘拐・脅迫事件の発生状況

 報告されていません。

6 日本企業の安全に関する諸問題

 報告されていません。

7 海外旅行保険への加入の勧め

 台湾を訪れた邦人(特に高齢者)が滞在中に体調を崩して病院に入院し、高額な医療費等(例:手術を伴う1か月程度の入院で約500万円)を支払うなどの事案が見受けられます。このような場合、海外旅行保険に加入していれば、病気の際の医療費、移送費等が補償されるほか、保険会社や契約内容によっては、家族の渡航費や台湾において日本語通訳の手配サービスを受けることも可能となります。皆様の知人、会社の出張者等が台湾を訪れる際には、犯罪被害、交通事故、突然の体調不良等に備え、可能な限り充実した海外旅行保険に加入するように勧めてください。

8 台湾当局による新型コロナウイルス感染症への各種対策

 周知のとおり、台湾当局も新型コロナウイルス感染症への各種対策を実施していますが、3月19日より日本人を含む外国籍者が台湾に入境するには、居留証、外交公務証明、ビジネス契約履行証明又はその他の特別な許可が必要となったほか、入境後には14日間の在宅検疫及び7日間の自主健康管理が義務付けられています。よって、観光や短期出張といった目的では台湾に入境することはできないほか、台湾に入境した場合でも、14日間は自宅又は指定の場所に待機し、外出、出境(日本への帰国)、公共交通機関の使用等ができなくなります。
 台湾当局の新型コロナウイルス感染症に関する各種対策については、当協会のHP(https://www.koryu.or.jp/tabid2169.html)のほか、衛生福利部疾病管制署のHP(https://www.cdc.gov.tw/)を参照し、最新かつ正確な情報の収集に努めてください。