3月11日(土)、第12回謝謝台湾「日台心の絆」が謝謝台湾実行委員会及び台北旭日ローターアクト主催により淡水老街広場で開催されました。謝謝台湾は、東日本大震災時の台湾からの支援への感謝と東北の復興の様子を台湾の方に伝えるため、台湾にいる日本人留学生が主体となって行っているイベントです。
当日は、留学生による東北訪問報告、防災に関する絵本の朗読、絵灯籠の点灯などが行われました。また、当時地震が発生した日本時間14時46分には、会場全体で黙祷を捧げました。
当協会から村嶋広報文化部長も出席し、来賓として挨拶をしました。
(以下全文)
謝謝台湾実行委員会の皆さん、台北旭日ローターアクトの皆さん、ご来場の皆様、こんにちは。
本日は3月11日で、あの地震、津波、原発事故という未曽有の大災害であった東日本大震災から12年となり、この謝謝台湾の活動も12回目となりました。この機会を借りて、311当時に台湾の人々がまるで自分のことのように日本を心配し、寄せてくださった大きな支援に、「謝謝台湾、ありがとう」といま一度感謝を申し上げたいと思います。
わたしたちの隣に、台湾という友人がいることを、日本人はとても嬉しく、温かく、心強く感じています。
311当時の日本人留学生が自発的に始めたこの活動が、その後も受け継がれ、毎年行われているのを見るのは、大変嬉しいことです。今日の実行委員会の皆様は、311当時にはまだ10歳くらいだったのではないかと思うと、過去から現在へ、そして現在から未来へと、助けられた記憶と感謝の気持ちが受けつがれ、善意の循環がおこり、日本と台湾の友情が深まっていくことに、心強い気持ちになります。そして、その若い皆さんが実際に東北を訪れ、現在の状況を台湾に伝えてくれることにも御礼を申し上げます。
この1年でも、日本と台湾の交流はさらに深まってきたと感じています。特に、昨年10月に京都橘高校吹奏楽部「オレンジの悪魔」が台湾の国慶節に参加し、台湾中から大歓迎を受けたこと、台湾の台北市立第一女子高校や台中暁明女子中学と和気藹々と交流したことは、日台の友情の明るい未来を感じさせるものでした。
日本と台湾が、マスクやワクチンを送り合い、助け合ったコロナの時代が終わりに近づき、また日本と台湾の大交流が始まろうとしています。311から干支が一巡する今年、更に、若い人の間で日台の友情が深まることを期待しています。日本台湾交流協会も微力ながら努力してまいります。ご来場の皆さん、この日台のかけがえのない無敵の友情を、これからも、ご一緒に、前進させてまいりましょう。




