淡江大学日本語文学科 第11回 村上春樹国際シンポジウムが開催されました:当協会の後援事業
2022年6月18日~19日に淡江大学村上春樹研究センター、および淡江大学日本語文学科主催の第11回村上春樹シンポジウムがオンラインで開催されました。4か国から100名もの参加者を迎え、「村上春樹文学における『紐帯』(solidarity)」をテーマに、村上春樹作品の登場人物同士の紐帯や作者と読者との紐帯など、様々な角度から分析され、その研究成果が報告されました。
当所の村嶋広報文化部長は挨拶の中で、何か一人で寂しい気持ちになるときには色彩を持たない多崎つくると駅を眺める彼を思い出す、作者(村上春樹)が遠くにいる人々を深いところで結びつけることを願いながら書いている文学が、国境や言語を越えて人々を結びつける紐帯となっていると言えるかもしれないと述べました。
過去一年も村上春樹と彼が生み出した作品の影響力は、世界を変え続けています。村上作品の『女のいない男たち』を原作とする映画『ドライブ・マイ・カー』がアカデミー国際長編映画賞を受賞しました。昨年秋、早稲田大学に村上春樹ライブラリーが開設しました。日台間の往来が復活したら、多くの台湾の方にライブラリーを訪れていただきたいと思います。