安倍晋三元総理がお亡くなりになりました。あまりに突然の悲報に深く強い衝撃を受けています。
安倍元総理に対する銃撃は、私たちが最も大切にしている価値である民主主義に対する銃撃であり、決して許されるものではありません。
安倍元総理は、類まれなる国際的な視野と卓越した戦略的思考を持った、立派な政治家であり、戦略家でした。
台湾の前途を常に気にかけ、国内外で積極的に台湾のために声を上げつづけてきた、台湾にとってかけがえのない、大切な、真の友人でした。
「台湾有事は日本有事」であると、最初に声をあげたのは、安倍元総理でした。
多くの台湾の方が、突然の訃報をわがことのように悲しみ、祈りをささげてくださっています。
安倍元総理は、昨年12月の台湾向けスピーチでこうおっしゃいました。
「自由と、民主主義、人権と、法の支配という普遍的価値の旗を、高く掲げて、世界中の人からよく見えるよう、その旗を、はためかせる必要がある。日本と、台湾、ともに、努めましょう。」
渾身のこの言葉を今、改めて心に刻みつつ、私たちは、残された者として、民主的な世界の未来を信じる者として、安倍元総理が生涯をかけた日本と台湾に対する想いを、その遺志を、しっかりと受け継ぎ、日台がこれからも鉄壁の、最強の「民主の隣人」であり続けるよう、力を尽くす所存です。
安倍元総理の魂にお祈りします。どうか天国から、あなたが師と仰いだ李登輝元総統とともに、激動の中にある日本と台湾を力強くお護りください、と。
令和4年7月8日
日本台湾交流協会台北事務所
代表 泉裕泰