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新着情報(日本語)

2024年11月25日

お知らせ活動報告(写真)台北

令和6年度外務大臣表彰 表彰式の実施

11月25日(月)、台北市内において「令和6年度外務大臣表彰」表彰式が執り行われ、東呉大学日本語文学科に対し表彰状が授与されました。外務大臣表彰は、我が国との友好関係増進のため長年にわたり取り組まれた個人・団体に対し、その貢献を外務大臣より表彰するものです。
表彰式は、温かく和やかな雰囲気の下、執り行われました。

東呉大学日本語文学科は台湾において戦後早期に日本語学科が設立された4校のうちの1校であり、1972年の学科前身創設以降、1980年に修士課程、1991年に台湾の日本語学科では唯一の博士課程を開設し、台湾全土の日本語教師の養成及び研究者の育成に尽力しています。また、中等教育機関の日本語教育支援として、教師の派遣に加えて1999年より高校生日本語スピーチコンテストを毎年開催しており、台湾の日本語教育を支える存在としてその功績は極めて大きいと言えます。

受賞をお祝い申し上げるとともに、益々のご発展を祈念いたします。

片山代表の挨拶全文は以下の通りです。

ご来賓の皆さま、こんにちは!

この度、東呉大学日本語文学科が令和6年度外務大臣表彰を受賞されましたことに、日本台湾交流協会を代表し、心よりお祝い申し上げます。

言語はそれを話す人々とのコミュニケーションを成立させるための不可欠の手段であり、これらの人々が属す国の歴史や文化、ものの考え方を理解するための窓口と言えましょう。その意味で、日本のことを理解する上で、日本語を学ぶということは最も基本的なアプローチではないかと考えます。

台湾は、人口当たりの日本語学習者数では中国や韓国を凌駕するほど学習熱が高い地域です。小中高校や大学はもちろん、民間の語学学校も台湾全域に亘って日本語のコースが設けられ、生涯学習としてコミュニティー(社区)大学で学ぶ高齢者もいれば、SNSやスマホのアプリなどで独学する若者も増えています。

これまで以上に幅広い年代の人々が、多種多様な学習環境の下で日本語を学び、日本文化に触れ、理解を深めていることが、台湾の方の日本に対する関心の高さ、好感度の高さにつながっていると思いますが、こうした日台の良好な関係の礎を築き、日本語教育をリードしてきたのは、やはり高等教育機関における継続的な日本語教育であると言えましょう。

台湾では日本統治時代、日本語が国語として教えられた訳ですが、日本の敗戦とともにそのような時代は終わりました。暫くの断絶を挟んで、1960年代から私立大学で日本語教育が始まりましたが、中でも東呉大学は1972年に日本語学科を開設した後、1980年に修士課程を開設、1991年には台湾唯一の博士課程を設置するなど、50年以上の長きに渡り台湾の日本語教育界をリードし、台湾全土の日本語学科の主任など多くの優れた人材を輩出してきました。

これもひとえに、2005年に断交後台湾では初めてとなる外国人叙勲として2005年に旭日中綬章を受章された 故・蔡茂豊(さい もほう)先生、そしてその後に続くご臨席の各先生方のご尽力の賜物といえます。また、東呉大学の日本語文学科の皆様は、教育活動だけでなく、研究活動を精力的に行い、台湾内外の国際シンポジウムで研究成果を積極的に提起し、東アジア地域の研究の中核を担っています。

更に、東呉大学日本語文学科は、学習者の裾野を広げるべく日本語を学ぶ中高生の支援にも力を入れていることも特筆すべき点です。先月開催された全国高校生日本語スピーチコンテストは今年で26回を数える台湾でも指折りの歴史あるコンテストです。参加した生徒の学習意欲向上にも大きく寄与しており、大学進学の際に日本語を専攻したり、日本留学をしたり、中には日本で研究者として活躍されている方もいらっしゃいます。

急速な少子化によって大学における教育も厳しい時期を迎えつつありますが、歴史上最も良好だと言っても過言ではない日台関係を支える人材は、今後も日本語教育の場から多く育っていくものと思われます。その意味でも台湾の日本語教育をリードして来た東呉大学日本語文学科にかかる期待は、ますます高まっていくことでしょう。ぜひとも日台の架け橋となる人材の育成に今後も尽力していただければ幸いです。

最後に、改めて今次外務大臣賞受賞をお祝いするとともに、東呉大学日本語文学科並びに皆さまの今後の益々のご発展とご健勝、そして日台友好交流の一層の発展を祈念して、私のお祝いの挨拶とさせていただきます。

本日は誠におめでとうございます。