12月26日、当所片山和之代表は、令和6年秋の外国人叙勲で旭日小綬章を受章された林清波・互助営造株式会社総裁に対し、勲記及び勲章の伝達を行いました。これは、林清波氏の長年に亘る日本・台湾間の経済交流促進への寄与に対する、多大なる御功績を称え、授与されたものです。
片山和之代表の挨拶は以下のとおりです。
【片山和之代表の祝辞】
林清波様、御臨席の皆様
この度天皇陛下から、林清波様に対し、旭日小綬章を賜りました。林清波様御夫妻並びに御家族、ご親族及び御友人の皆様に心よりお祝い申し上げます。これは、日本・台湾間の経済交流の促進に対する、林清波様の長年に亘る多大なる功績を称える栄誉ある叙勲であります。
林清波様は、1929年のお生まれで、日本語世代の知日派でいらっしゃいます。1949年に、弱冠20歳で建設企業である互助営造株式会社を創業されました。林清波様のリーダーシップにより、同社は台湾有数のゼネコンとして成長を遂げ、今年創業75周年を迎えられました。これまで多くの日本企業と積極的にパートナーシップを組み、日本企業の台湾工場の建設を数多く手がけ、日本企業が台湾で事業を行う際に不可欠な存在となりました。
その後1970年代に入り、台湾では外国人観光客の増加に伴いホテルが不足していた状況に鑑み、1997年に老爺酒店集団を設立し、日航ホテルと提携して台湾においてホテル・ロイヤル・ニッコーを展開し、日本のホテル産業の台湾展開および台湾の観光業の発展にも大きく貢献されました。
このほか、学士号及び名誉博士号を取得された近畿大学が台北市において校友会を設立した際には会長を務め、日台間の学生交流にも積極的にも関与されています。また、母校である開南商工学校の大学化および開南大学における日本語学部の設置に尽力されました。2022年時点の累計で、同大学における日本人留学生の受入数、日本への交換留学生数双方で台湾1位になったと伺いました。
この他にも、東亜経済協会副理事長および台湾観光協会副会長を務められ、その間、特に日台の地方自治体間の交流に大きな貢献をされました。林清波様の日台関係に対する多大なる貢献に鑑みて、この度、旭日小綬章という栄誉ある章が授与されることとなりました。
近年、日台の国民感情は史上最高の状態にあります。この関係を太く、強く、長いものとしていくため、引き続き林清波様のお力添えをいただきたく、お願い申し上げます。
先日、事務所でお会いしてお話を伺った際、95歳の御高齢にも関わらず、何冊かの拙著を含め膨大な読書量と知識に対する貪欲な好奇心に接して、改めて驚嘆するとともに、頭の下がる思いでした。日本語の表現を借りれば、「爪の垢を煎じて飲みたい」気持ちです。
最後になりますが、林清波様並びに皆様の益々の御健勝と御多幸、また、日台関係の更なる発展を祈念して、私からのお祝いの言葉とさせていただきます。
本日は、誠におめでとうございます。
