06月09日、当所地下1階の文化ホールにて、平成26年春の外国人叙勲において「旭日中綬章」受章が決定した廖一久・中央研究院院士への勲章・勲記の伝達式が開催されました。
廖一久院士は、日本及び台湾において一貫して水産研究に邁進され、アジアを代表する水産研究者として水産技術の発展に御尽力されてきました。特に、台湾におけるウシエビの完全養殖技術を確立され、エビ養殖を台湾の一大輸出産業に成長させるとともに、日本への輸出を通じて、高度経済成長期の日本の食料安定供給を支えてこられました。
また、さまざまな形で日本の水産専門家の教育に協力されているほか、財団法人ロータリー米山記念奨学会における留学生の選考委員長を務めておられるなど、日本及び台湾間の水産技術分野を通じた学術交流の促進に多大なるご貢献をされてきたことを称え、今回の受章が決定したものです。当日は、賴浩敏・司法院長御夫妻や、廖一久院士を慕う台湾及び日本の数多くの御友人が参加し、和やかな雰囲気の中で勲章・勲記が伝達されました。
廖一久院士は、現在も台湾海洋大学終身教授として後進の指導に当たられております。台湾では「ウシエビの父」として多くの関係者の尊敬を集める同院士のこれまでの貢献に対し、当所としましても心から感謝申し上げるとともに、今回の受章に際し改めて御祝いを申し上げたいと思います。
