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活動報告

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2024年02月27日

お知らせ活動報告(写真)台北

令和5年度天皇誕生日祝賀レセプション

 本日、令和5年度「天皇誕生日祝賀レセプション」が台北市内のホテルにおいて盛大に開催されました。レセプションには蔡英文総統、頼清徳副総統、韓国瑜立法院長をはじめ、日台の関係者約600人が出席し、天皇陛下のお誕生日をお祝いしました。
 
 なお、片山和之代表の挨拶はこちらです。

 蔡英文総統閣下、頼清徳副総統閣下、韓国瑜立法院長閣下、蘇嘉全台湾日本関係協会会長閣下、御来賓の皆様、御出席の皆様、こんばんは!
 本日は台湾各地から天皇誕生日レセプションにお集まり頂き、心より御礼申し上げます。天皇陛下は2月23日に満64歳の誕生日をお迎えになりました。日本国憲法第1条は天皇を日本国及び日本国民統合の象徴と定めています。皆様とともに天皇陛下の誕生日を心よりお祝い申し上げたいと存じます。ちなみに、私は天皇陛下と同じ1960年に生を受け、昭和、平成、令和の時代を生きてきたので、感慨も格別です。
 この場をお借りして、元旦に発生した能登半島地震に際して、台湾各方面から頂いた数多くの心温まるお見舞い及び多額の義援金に対して、改めて深甚なる感謝の意を表します。困難に遭遇した時にお隣に真の友人がいることを日本人は心強い思いで再確認しました。

 昨年11月に着任してあっという間に3ヶ月が経過しました。この間、台湾の各界各層の方々に暖かく迎えて頂き、仕事も生活も順調に開始することができました。
 世界で最も日本に対する親近感が高く、地理的に近く、歴史的にも、経済的にも、文化的にも、人々の交流においても日本と非常に良好で深い関係にある台湾に勤務する機会を得たことは、私にとり望外の喜びです。
 台湾勤務は今回が初めてです。しかし、1986~1987年、ハーバード大学大学院に留学していた頃、台湾での政治変化の動きや台湾人研究者との交流に刺激を受けて、指導教官であったエズラ・ヴォーゲル教授の下、台湾の民主化をテーマとした修士論文を執筆した経緯があります。当時は、まだ台湾に戒厳令が敷かれ、「報禁」が続いていた時代でした。その後、台湾の自由と民主主義は逞しく発展を遂げ、強靭な根を張りました。
 先月13日には、総統選挙・立法委員選挙が実施され、新たな総統・副総統及び立法委員が選挙民によって選ばれました。37年前に台湾の民主化について大きな関心を寄せた者として、今回の選挙を台湾に身を置いて間近に観察することができ、深い感慨を禁じ得ません。自由や民主主義が、如何に地道な努力と尊い犠牲を経て、台湾の市民一人一人の主体的な行動によって社会に根付き発展しているのかを、今回の選挙を通じて再認識しました。台湾の民主主義を実現した全ての台湾の人々に対し、改めて敬意を表したいと存じます。

 台湾と日本は、自由、民主主義、法の支配、人権の尊重といった基本的価値を共有するパートナーであり、極めて大切な友人です。また、台湾海峡の平和と安定は、日本を含む国際社会にとっても極めて重要であり、昨年11月にSFで開催された日中首脳会談の場でも岸田総理より習近平主席に対し、この点改めて強調しました。台湾を巡る問題については、対話により平和的に解決されること、また地域の平和と安定に寄与することを期待するというのが日本の一貫した立場です。

 日本にとり台湾は第4位の、台湾にとり日本は第3位の重要な貿易パートナーです。台湾の誇る半導体産業は、今や世界のサプライチェーンにおいて欠くことのできない重要な地位を確立し、世界は台湾の重要性への認識を強めています。2月24日、TSMC熊本工場完成式が挙行されましたが、この象徴的プロジェクトが更なる弾みとなり、双方の産業協力の幅広い関係強化に繋がるよう取り組んで参りたいと考えます。
 なお、台湾がCPTPPへの加入申請を提出したことを日本政府は歓迎しており、引き続き緊密に意思疎通を重ねて参りたいと存じます。

 日台間では伝統文化からポップカルチャーまで、様々な日本文化が幅広い世代に受け入れられていることを嬉しく拝見しています。私が着任してからも、例えば京都橘高校吹奏楽部の訪問、ジュディ・オングさんの版画展、野球やサッカーなどのスポーツ交流、桜祭り、日本の農水産物プロモーション・イベント、地方自治体間の各種交流、留学生同窓会等、日台間では様々な分野の交流が日々行われていることに目を見張りました。
 また、もともと日本語学習者数の多い台湾ですが、嬉しいことに近年では高校生や中学生などの日本語学習意欲が増大しています。若者は次世代の主人公です。今後、私としては定期的に台湾の大学生や高校生と懇談し交流する機会を設ける予定です。
 日台間の人物交流は相互理解の基礎です。日本の高校生の海外修学旅行先としても台湾が全体の約30%を占め(2019年)、ダントツで一位です。現在、台湾には登録ベースで2万人を超える邦人の方が暮らしているほか、観光やビジネス等でも多くの邦人が台湾を訪れています。また、昨年日本を訪問した台湾人は420万人強と対前年比1,093%増、コロナ以前のピークの86%まで回復しました。本年は過去最高を記録することを期待しています。そして、訪日中の消費額では台湾が7,786億円(昨年)と全体の14.7%を占め最高でした。日本人の訪台数も約960%増となりました。こうした双方の人々の交流が現在の良好な日台関係を支え、強固なものとしています。

 今後、妻共々台北のみならず台湾各地に出張や旅行で足を運び、様々な方々と交流し、台湾社会の多様性に触れたいと存じます。そして、台湾という自由で開かれた社会が日本の隣に存在することの重要性をより多くの日本国民に認識してもらうよう努力したいと思います。是非、皆さん方の暖かく力強い御支援をお願いします。
 本日は、日本の飲食文化もしっかり味わって頂ければ幸いです。また観光振興を含め御協力頂いた企業・自治体等に感謝申し上げます。
 最後に、天皇陛下の末永き御健康とご皇室の弥栄、日台関係の益々の発展、そして皆様の御健勝を祈念し、私の挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。


蔡英文総統の祝辞はこちら↓
https://www.president.gov.tw/NEWS/28217




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