本文へスキップします。

【全】言語リンク
【全・日】検索フォーム
検索キーワード
【全・日】ヘッダーリンク
【全】言語リンク-SP
【全・日】検索フォーム-SP
検索キーワード
よく検索される語
【全・日】ヘッダーリンク-SP
承認:エディタ
検索候補
ページタイトル

プレスリリース

新着情報(プレスリリース)

2020年07月30日

お知らせプレスリリース東京

李登輝元総統の逝去について(大橋会長メッセージ)

 李登輝閣下のご逝去の報に接し,その生涯を賭して日台関係の礎を築いてこられた偉大なリーダーを失い,私たちは深い悲しみと寂しさに包まれております。

 李登輝閣下は,国際社会でも随一の知日派リーダーとして,情熱を傾けて日台関係の発展のために心を砕き,多大なる尽力をしてこられました。また,台湾の民主化と経済発展を切り拓き,今日の多様性を包括する成熟した社会となるまでの長く険しい道のりを導いてこられました。

 「日本人としての誇りを持ってほしい」。2009年12月,李登輝閣下が日本の高校生一行との面会で,日本の若い世代に贈られた言葉です。日台関係の荒波を乗り越えてきた李登輝閣下の言葉だからこそ,世代間の隔たりを超え,高校生たちの胸を強く打ち,日本の未来に対する使命感を抱かせました。台湾のみならず,日本にとっても,李登輝閣下は未来を指し示す英明な賢人でした。

 2007年初夏に訪日された際,比類無き知日家であるにもかかわらず,「日本をもっと勉強して,また来ます」と発言されています。李登輝閣下は,総統を退かれてもなお,未来を臨み,日本や世界から多くを学ぼうという若人の精神を持っておられました。このような人生に対する真摯な姿勢ゆえに,多くの日本人が李登輝閣下を敬愛してやまないのです。

 日台は偉大な先駆者を失い,喪失感に覆われています。しかし,常に未来を切り拓いてきた李登輝閣下に続くべく,今日最良と言われる日台関係をさらに発展させることが,残された我々ができる李登輝閣下への唯一の恩返しと考えます。

 李登輝閣下,どうかこれからも我々の奮闘を見守っていて下さい。

 李登輝閣下の御功績に改めて深く敬意を表するとともに,謹んでご冥福をお祈りいたします。 

日本台湾交流協会会長 大橋光夫