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台湾へのワクチンの提供について(6月4日の記者会見における茂木敏充外務大臣の発言)

承認:エディタ
 我が国はこれまで、COVAXファシリティ等の国際枠組みを通じたワクチン支援を行ってきました。これまでも様々な国・地域からワクチン提供依頼がありましたが、今般、台湾側からの依頼について調整が整い、我が国で製造しましたアストラゼネカ社製のワクチン124万回分を、無償で台湾側の窓口機関である台湾日本関係協会を通じて、台湾の人々にお届けすることになりました。
 アストラゼネカ社を含め、ワクチン提供の実現に協力いただいた関係者に敬意を表します。
 このワクチンは本日昼前には日本から出荷され、日本時間の16時前、現地時間で15時前に、台湾に到着する予定です。
 我が国としては、今回のワクチン供与が、台湾における新型コロナの感染拡大の防止に寄与することを期待いたしております。

 ワクチン支援に関しては、一昨日、6月2日のCOVAXワクチン・サミットにおきまして、菅総理から、我が国は今後更に8億ドルをCOVAXファシリティに追加拠出することを表明しました。ワクチン・サミットでは本年度末までに目標としていた、83億ドルを大きく超える額を確保することができ、日本のリーダーシップを含め大きな成果を上げることができたと考えております。
 資金調達と並びまして、変異株の拡大やワクチン供給の遅れといった厳しい現状を踏まえ、環境が整えば、しかるべき時期に、我が国で製造するワクチンを3,000万回分を目途として、COVAXファシリティなどを通じて、各国・地域に対して供与していく考えも、総理の方から表明されたところです。

 また私(大臣)からは、日本の技術や強みを生かし、各国の接種現場までワクチンを届ける「ラスト・ワン・マイル支援」の考え方を強調し、COVAXファシリティとの協働、これを呼びかけたところです。
 我が国としては、新型コロナの一日も早い収束に向けて、引き続き、国際社会の要請や各国の支援ニーズを踏まえ、ワクチンについてはCOVAXを始めとする多国間の枠組みを通じた支援を基本としつつ、バイや国際機関と連携して様々な支援、これを実施していく考えです。
 引き続き、こういったCOVAXの取組、更には「ラスト・ワン・マイル支援」ということで、ワクチンの分野でも日本として、しっかりとリーダーシップを発揮していきたいと考えております。

台湾の場合、昨年来、非常に感染状況をコントロール、低い状態で抑え込んできましたが、ここにきて感染の拡大が見られます。一方でワクチンについては、7月以降は台湾での生産体制が整ってきますが、当面、この現状において非常にワクチンの調達が厳しい状況にあるという中で、日本として支援を行ったものです。
 これは10年前の東日本大震災の際も、台湾の方々から、いち早く多くの義援金を送ってもらい、それは日本の人々にとっても、鮮明な記憶として残っているのではないかと思います。そういった、台湾との重要なパートナーシップや友情、こういったものも踏まえて、今回の提供ということになります。

会見の模様