工業生産動向 (2010年2月)
経済部が3月23日に発表した最新の工業生産動向によると、2月の工業生産指数は96.7、前年同月比+35.17%増となった。製造業指数は97.64、前年同月比+36.42%増となった。一方、前月比では、主に旧正月による稼動日数の減少から、工業生産は▲13.95%、製造業は▲14.8%となった。 紡績業のほか、多くの製造業はほぼ全業種が前年比で増加していることから、経済部は、今年の第1四半期の製造業生産は大幅な成長を維持できるとみている。
馮田琪・経済部統計処副統計長は、毎年の1~2月の間には旧正月といった季節要因が含まれることから、1~2月の統計数値を合わせて分析すべきであり、1~2月の工業生産指数は前年同期比+51.93%増、製造業も同+55.84%となっていることは景気が回復していることを示していると説明した。
また、3月の生産水準が2月より高くなるとみている製造業者が41.15%である一方、低くなるとみているのは6.99%であることや、2月の製造業生産高動向指数が67.08であることから、3月の製造業生産は2月に比べ大幅に増加すると見込まれている。馮副統計長は、世界経済の先行きが堅調に回復しつつあり、最近、欧米、日本など主要国が発表した経済指標においても景気回復の兆しが現れていることやアジア新興国の需要が強く推移していることは海外受注の伸びに寄与するだろうと述べた。
工業生産指数の前年比伸び率(製造業種別)表(PDFファイル)