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2012年 7月 5日作成

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 中央銀行は6月5日、外資資金の大量流出及びユーロレートの下落による資産価値の減少から、5月末の外貨準備高は前月比57.97億米ドル減少の3,892.75億米ドルと今年以来の最低水準となったほか、ここ8ヶ月以来、月当たり最大の減少幅となったと発表した。世界ランキングでは、中国(3兆3,050億米ドル)、日本(1兆2,109億米ドル)、ロシア(4,631億米ドル)に次いで、4位を維持した。ブラジル(3,640億米ドル)との格差も次第に縮小しつつある。

 外貨準備高が減少した主因について、林局長は、「日本円以外の外国貨幣の対米ドルレートは軒並み下落し、うちユーロは▲6.29%となった。このため、外貨準備のドル換算後の資産価値は大幅に減少した」とした。また、外為関係者は、「短期外資(ホットマネー)の外貨準備高に対する比率が高いため、国際情勢が大きく動揺した場合、外貨準備高が大きく変化する。また、外貨準備高にユーロが占める割合が明らかに高くなっており、ユーロの為替レートの変動が外貨準備に与える影響が強大となっている」との2つの問題点を指摘した。

 また、外貨準備保有資産のうち、米ドルは7割、ユーロ及び日本円は約2~2.5割ほどを占めるとみられていたが、銀行関係者は、「最近のユーロレートの変動が外貨準備高に与えている影響から推測すると、外貨準備高のうちユーロの比重は3割以上占め、米ドルは5割まで減少した」とみている。

 外貨準備高は、2011年6月から3ヶ月連続して4,000億米ドルの大台を突破した水準を維持していたが、欧州債務問題の影響を受け、2011年第3四半期から外資資金が大量に流出し、同年9月の外貨準備高が前月比111.2億米ドル減少の3,891億米ドルとなった。その後は、4,000億米ドルの大台に戻らないままとなっている。

 証券先物管理委員会によれば、5月の外資純流出額は32.95億米ドルとなっている。また、中央銀行の最新統計によれば、5月の外資による株式・債券保有額(時価ベース)及び預金残高は合計2,011億米ドル、外貨準備高に対する割合52%と今年最低の割合となっている。これに関して林孫源・中央銀行外為局長は、「2011年の割合は僅か48%であった」とした。


  外貨準備高・為替レートの推移表[PDFファイル]