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2013年 1月 15日作成

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 中央銀行は2012年12月25日、最新のマネーサプライを発表した。それによると、2012年11月のM1aの伸び率は+3.69%となった。外資流入の影響を受け、銀行預金が増加したことから、株式市場の資金動向を反映するM1bの伸び率は+3.65%と3ヶ月連続の上昇となった。一方、M2の伸び率は一部の資金が保険、共同基金など非預金商品への投資にシフトしたため、+3.26%に下降したが、M1bの伸び率がM2を上回るゴールデンクロスを引き続き呈し、株式市場に潤沢な資金を充分に提供し、株式市場の活況を期待できると見込まれている。1~11月のM1b 及びM2の伸び率はそれぞれ+3.32%、+4.22%となった。

 陳一端・中央銀行経済研究処副処長は、「最近、金融市場が安定している。2012年第4四半期から2013年までは経済成長の好転に伴い取引性の貨幣需要が増加しており、景気の一致指標としてみなされるマネーサプライは相当潤沢であり、株式市場への資金供給には十分な余裕がある。また、M2の伸び率が下降したことは居住者の資産分配が多元化しつつあることを示している」と分析している。

 10月に発生したゴールデンクロスの効果から、11月の台湾の株価指数は10月より414ポイントの上昇となった。また、11月の外資純流入額は12.62億米ドルとなり、外国人による台湾元建て預金残高は前月比21億元増加の2,029億元となった。一方、資金が株式市場に引き続き流入しているため、個人投資家の投資指標である11月末の証券振替預金残高は前月比55億元減の1.23兆元となった。中央銀行の官員は、資金供給が潤沢であるが、市場に対する信頼が不足しているとアピールしている。国内外の経済予測機構も2013年の景気が2012年より好転し、投資マインドの持ち直しにプラスとなるとの見方を示した。銀行関係者は、2ヶ月連続のゴールデンクロスの発生という好材料は2013年まで続くとみている。


金融動向表[PDFファイル]  [60KB]