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2015年 6月 16日作成

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 中央銀行は5月25日、最新のマネーサプライを発表した。それによると、4月のM1aの対前年比伸び率(期中平均ベース)は+5.97%となった。株式市場への資金供給が不足しているため、M1bの対前年比伸び率は+5.85%と前月より伸び率が下がった。M2の対前年比伸び率は外資の持続的な流入により3ヶ月連続で目標レンジ(2.5%~6.5%)を上回ったが、4月は+6.53%と前月より伸び率が下がり、5ヶ月連続の上昇趨勢を収束した。

 中央銀行の官員は、「4月は、昨年の基準値が高かったため、季節調整後のM2の対前年比伸び率は+6.46%と中央銀行の目標レンジ範囲内にあるが、金融監督管理委員会の統計では、外資の持続的流入により、1~4月の外資流入額は107億米ドルで、昨年同期の99億米ドルを上回った。うち4月の外資流入額は36.87億米ドルとなり、M2の対前年比伸び率に大きく影響し、デッドクロス(M1bの伸び率がM2の伸び率を下回る)の局面を逆転できなかった。今後、ゴールデンクロス(M1bの伸び率がM2の伸び率を上回る)に逆転できるか否かは外資の動向次第である」と説明した。

 株式市場への資金動向とみなされるM1bの対前年比伸び率は、2012年10月からM2の伸び率を27ヶ月連続して上回る「ゴールデンクロス」を呈してきたが、今年の1月から「デッドクロス」に転じ、今まで4ヶ月連続してきた。。両者の差は0.68ポイントとなり、株式市場への資金供給がやや不足していることを反映している。

 中央銀行の官員は、「4月のM1b及びM2の対前年比伸び率が下降した原因は、主に銀行貸出及び投資の伸び悩みによるものである。1~4月のM1bの対前年比伸び率及びM2の対前年比伸び率はそれぞれ+5.72%、+6.37%となった」と指摘した。また、「今年に入り、大量の外資が流入し、株式市場投資の主力となり、4月の証券振替決済預金残高は前月比411億元増加の1.46兆元とここ8ヶ月以来の最高水準となったものの、株式市場において個人投資家は依然として市場から撤退し模様を眺めており、法人が主導で投資を行っている。また、4月の外国人による台湾元建て預金残高が減少したことも株式市場への投資につながっている」と説明した。


(註)
*M1a:通貨発行額。企業・個人(非営利団体含む)の小切手預金および非定期性預金残高の総額。
*M1b:M1aに個人の非定期性積立預金残高を加えたもの。
*M2:M1bに企業・個人の定期性預金残高、外貨預金、外国人による台湾元建て預金残高などを加えたもの。



金融動向表[PDFファイル]  [55KB]