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2015年 12月 8日作成

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 中央銀行は11月24日、最新のマネーサプライを発表した。それによると、10月のM1aの対前年比伸び率(期中平均ベース)は+6.54%、M1bの対前年比伸び率は6.75%となった。M2の対前年比伸び率は+6.58%と2ヶ月連続してゴールデンクロス(M1bの対前年比伸び率がM2の伸び率を上回る)となった。中央官員は、「これは主に10月の株式市場の活況により外資が流出から流入に転じ、資金が潤沢であったためである」と説明した。また、M2の伸び率が目標レンジ範囲(2.5%~6.5%)を超えたことについて、金融監督監理委員会の統計によると、10月の外資純流入額は15.29億米ドルとなり、これは主に昨年基準値(10月のM2が+4.98%)の低下によるものであり、11月は基準値(+5.22%)の低下から引き続き上昇するものの、12月は基準値の高まりにより目標レンジ範囲内に戻ると見込まれている。

 中央銀行の統計によると、今年1月のM2の対前年比伸び率はM1bの伸び率を上回るデッドクロスに転じ、今まで27ヶ月連続のゴールデンクロスを終えた。9月に再びゴールデンクロスに逆転し、10月も続いた。中央銀行の官員は、M1b及びM2の対前年比伸び率とも上昇したことは、主に外資が純流入に転じたためであると指摘した。

 今年に入り、M2の伸び率が目標レンジを上回ったことは7回もあり、中央銀行が年末に目標レンジについて調整を行うかについて、中央銀行の官員は、「今年の外資流出入は大きく変化しており、特に6~9月は米金利の引き上げ観測、ギリシャ債務危機、中国経済の減速による株価の暴落などの国際的要因に影響され、外資資金が大幅に流出した。同行は来年の国内外経済情勢に包括的な評価を行った上で目標レンジの調整を決定する」と述べた。

 10月のM1bの対前年比伸び率が引き続き上昇したことは株式市場の活況につながる。また、1月から11月20日の上場・店頭株式会社の現金配当額は前年比2,347億元増加の1.09兆元となり、これは資金の流動性が十分であることを示している。

 個人投資家を代表する10月の証券振替決済預金残高は前月比148億元減少の1兆4,302億元となった。中央銀行の官員は、「これは資金が株式投資に流れていたことを反映している」と説明した。


(註)
*M1a:通貨発行額。企業・個人(非営利団体含む)の小切手預金および非定期性預金残高の総額。
*M1b:M1aに個人の非定期性積立預金残高を加えたもの。
*M2:M1bに企業・個人の定期性預金残高、外貨預金、外国人による台湾元建て預金残高などを加えたもの。





金融動向表[PDFファイル]  [55KB]