経済部は3月23日、最新の工業生産動向を発表した。それによると、2月の工業生産指数は89.91、前年同月比▲3.65%とここ7ヶ月で最小の減少幅となり、生産回復の曙光が見え始めた。楊貴顕・経済部統計処副処長は、「生産が谷底から反転するかは3月が重要な観察期である」と述べた。
生産高をベースとする動向指数は59.5となった。これは多くの業者が3月の生産指数が2月より増えると見ていることを示している。楊・副処長は、「当面の世界経済見通しは依然として保守的で成長力が弱まっており、加えて昨年3月の工業生産指数は月当たり過去最高となったため、今年3月の生産指数の減少幅を縮小するのは非常に挑戦的であり、通年の減少幅は約5%~8%となる見通し」との見方を示した。
経済部の統計によると、工業生産の9割を占める製造業生産指数も前年同月比▲4.65%とここ7ヶ月で最小の減少幅となった。これについて、楊・副処長は、「生産が良くなったのは、主に鋼鉄、石油化学価格の上昇予測による在庫補填の増加によるものである。また、ほかの生産もプラス成長を呈している。一方、南台湾の大地震は製造業生産にインパクトを与え、ウェハーの受託生産、パネル、食品、紡績などの産業は衝撃を受けている。」と述べた。
なお、2月の製造業全体の在庫率は90.5%と前月の73.3%より明らかに増加した。
工業生産指数の前年比伸び率(製造業種別)[PDFファイル] [75KB]