経済部は10月24日、最新の工業生産動向を発表した。それによると、工業生産指数の93%を占める製造業生産指数は前年同月比+6.47%と5ヶ月連続のプラス成長となった。これに伴い、9月の工業生産指数は前年同月比+5.02%となった。予測では10月の製造業生産は4%台を維持し、引き続き増産趨勢となる見通しである。
王淑娟・経済部統計処副処長は、「9月の製造業生産指数の対前年成長率が前月より低下したものの、5ヶ月連続のプラス成長となり、製造業生産が引き続き好調していることを示している」と説明した。
製造業のうち、電子部品業は各業種では引き続きトップで、月当たり成長率は過去最高となった。王・副処長は、「これは、主にアップルなど国際ブランドのスマホ新商品の持続発売がウェハーの委託生産やICパッケージの増産を押し上げたため、9月のIC業は前年同月比+44.3%の大幅増、2010年6月以降の最高となったことによるものである」と説明した。
また、電子部品業うちのパネル業は同+15.1%と4年ぶりの最高となった。これについて、王・副処長は、「パネル生産は長期的に減少趨勢となっていたが、ようやくここ2ヶ月プラス成長に転じた。これは、主に韓国が最近LED生産を閉鎖し、AMOLED生産に展開発展しているため、パネル関連の発注が台湾に振り替わってきたことによるものである」と述べた。
ここで注意すべきことは、最近製造業の成長はIC業、パネルなど電子部品業に頼りきりであり、その他民生工業、化学工業、金属機電工業の生産ともマイナスとなっている。
今後を展望すると、年末の欧米の消費ピークによる需要増加、新型消費性電子産品の持続発売、先端科学技術応用の拡大が持続していることが関連部品のサプライチェーンの増産をもたらすと見込まれている。また、工場の定期点検が終え、鋼鉄への需要が安定することや、新型自動車の発売などは、10月の製造業生産の成長維持にプラスとなる。
工業生産指数の前年比伸び率(製造業種別)[PDFファイル] [76KB]