中央銀行は9月5日に最新の外貨準備高統計を発表した。これによると、8月の株式市場が引き続き+1.52%の上昇となり、資産価値の大幅増に伴い、8月末の外資による株式・債券保有額(時価ベース)及び台湾元預金残高の合計は前月比43億米ドル増加の3,881億米ドルとなり、外貨準備高に対する割合は87%と7ヶ月連続して過去最高となり、金額及び割合とも過去最高となったことから、8月末の外貨準備高は前月比19.74億米ドル増加の4,464.26億米ドルと5ヶ月連続して過去最高となった。
金融監督監理委員会の統計によると、8月の外資純流出額は29.3億米ドルとなったにもかかわらず、外貨準備高を占める割合は引き続き過去最高となり、外貨準備高も持続的に増加している。顔輝煌・中央銀行外為局長は、「これは主に、外貨準備の運用収益の増加やユーロなどの主要通貨の対米ドルレートの上昇による米ドル換算後の金額の増加によるものである」と説明した。
顔局長は、「外資は自由に流出入しており、すべて規則を守りながら投資している。一方、北朝鮮のミサイル演習や米連邦準備会(Fed)による今月のバランスシート縮小の発表の可能性などは資金動向の変化を促すほか、為替相場にも一定の影響を与える見込み。当行は引き続き注意を払い、随時対応できるようしている。また、Fedによる利上げ予測について、12月の利上げに関する市場の予測値が33.8%に低下した。これは主に、今年のインフレが予想を下回り、コア物価が低下していることによるものであり、引き続き注視する必要が有る」との見方を示した。
外貨準備高・為替レートの推移[PDFファイル] [60KB]