行政院主計総処は、9月5日に最新の物価調査結果を発表した。同調査によると、業者の生産コストの増加により、パン、砂糖、豚肉、切手の値上げ幅が近年で最高となった。また17項目の重要民生物品の上昇幅は前年同月比+2.19%と過去30ヶ月で最高となった。
梅家媛・総合統計処副処長は、「これら民生物品値上がりの影響を受け、8月の消費者物価指数(CPI)は前月より上昇し、前年同月比+0.96%となった。全体について見ると、国際原材料価格の安定や台湾元レートの上げ止まりから、足下の物価状況は安定しているものの、砂糖が+7.23%と過去76ヶ月で最高、豚肉が+4.96%と過去29ヶ月で最高、パンが+4.52%と過去25ヶ月で最高となり、17項目の重要民生物品の上昇幅は+2.19%と過去30ヶ月で最高となったほか、長年に亘り値上がりしなかった切手は+44.3%と1982年1月以降で最大の上昇幅となった。一方、卵価格は食品安全問題により、引き続き下落基調となる」と説明した。また「7月中旬の各産地の卵価格はキロ当たり19元となり、8月上・中旬ごろに一時的に上昇したが、下旬に再び20.5元に下がった」と指摘した。
梅副処長は、「370の価格調査項目についてみると、今年1~8月のコア物価は前年同期比+0.97%と過去2年平均の上昇幅+0.82%を上回ったほか、過去5年平均の上昇幅+0.92%を上回った。これは、一例一休の影響が確実に物価上昇を押し上げているものの、影響の程度を判断することは難しい。一例一休は業者の労働コストを増加させ、CPI上昇幅を0.14~0.36ポイント押し上げると予測しているが、足元では0.14ポイントを押し上げるだろうと主計総処は予測している。
物価動向表[PDFファイル] [56KB]