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2023年7月31日更新

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 中央銀行は7月5日に最新の外貨準備高統計を発表した。これによると、6月末の外貨準備高は前月比19.66億米ドル増加の5,648.34億米ドルと8ヶ月連続して過去最高額を更新した。上半期では99億米ドルの増加となった。世界ランキングでは、中国(5月末3兆1,765億米ドル)、日本(5月末1兆1,264億米ドル)、スイス(5月末8,056億米ドル)に次ぎ、4位を維持した。第5位はインドで5,254億米ドル(6月23日時点)となった。そのほか香港(5月末)は4,043億米ドル、サウジアラビア(5月末)は4,172億米ドルとなった。
 蔡炯民・中央銀行外為局長は、「6月の外貨準備高が増加した原因は主に、外貨準備投資収益の増加、主要通貨の対米ドルレートの変動、ヨーロッパ圏通貨の強みによるものである。6月の国際主要要通貨の変動が様々であり、ヨーロッパ圏通貨が切り上げた一方、アジア圏通貨は軒並に切り下げた。具体的には、ユーロ+1.63%、イギリスボンド+1.87%、カナダドル+2.94%、オーストラリアドル+2.05%、スイスフラン+1.06%となった。一方、米利上げの停止によるドル指数の低下(▲1.36%)により、人民元▲1.96%、日本円▲3.44%、台湾元▲1.22%となった。6月の台湾元対米ドルレートが低下したものの、外貨準備高のうち、ユーロがメインであり、米ドル換算後の資産価値が増加し、外貨準備高の増加に一助となった」と説明した。
 6月の台湾元対米ドルレートが0.369台湾元暴落し、1米ドル=31台湾元台を割ったことについて、蔡・外為局長は、「当行は為替相場の変動が大きかった場合、需給バランスの維持を考慮し、市場介入を行うが、昨年末の1米ドル=30.75台湾元から足元の31.1台湾元に切り下げたことをみると、為替相場の変動が小さく、外為市場の需給安定は外貨準備高変動の主要要因ではない」とみている。また、「足元の台湾元レートの切り下げは主に、アジア通貨全体の切り下げ、欧州、イギリス中銀による利上げの持続、カナダ、オーストラリア中銀による利上げの再開、Fedによる利上げ停止が米ドル指数の下落をもたらした。一方、中国人民銀行によるリバースレポ金利の引下げ、日銀による金融緩和策の持続などはアジア通貨の切り下げ、人民元や日本円の切り下げの結果をもたらした」と強調した。
 




外貨準備高・為替レートの推移