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2023年5月15日更新

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 中央銀行は4月10日に最新の外貨準備高統計を発表した。これによると、3月末の外貨準備高は前月比19.07億米ドル増加の5,602.79億米ドルと6ヶ月連続の増加となったほか、5ヶ月連続して過去最高額を更新した。世界ランキングでは、中国(3月末3兆1,839億米ドル)、日本(3月末1兆1,287億米ドル)、スイス(2月末8,231億米ドル)に次ぎ、4位を維持した。第5位はインドで5,097億米ドル(3月末)となった。
 蔡炯民・中央銀行外為局長は、「3月末の外貨準備高が増加した原因は主に、二大要因を反映しており、第一に外貨準備投資収益の増加、第二に主要通貨の対米ドルレートの変動によるものである。3月は米シリコンバレーバンク(SVB)などの一連の金融不安が発生した後、米金利の引上げが緩和し、ドル安によって台湾元レートが+0.09%となった。3月の国際間の米ドル指数の低下(▲2.57%)による主要通貨の対米ドルレートの増価が多く、具体的には、イギリスボンド+3.11%で最も高く、続けてユーロ+2.91%、スイスフラン+2.21%、シンガポールドル+1.21%、人民元+1.08%、カナダドル+0.12%となった一方、オーストラリアドルは▲1.44%となった。主要通貨の対米ドルレートの増価により、米ドル換算後の資産価値が増加し、外貨準備高の増加につながった」と説明した。
 3月の外資による株売り越し額が僅か60億台湾元となったことについて、蔡局長は、「外資による元金の流入が収益の海外送金と相殺した後、3月の純流入額は2月とほぼ横ばいとなった。全体でみて、3月の株価指数の変動が大きくなく、資金の流動性が安定し、株価変動幅が小さく、市場介入の必要性もなかった」と述べた。また、今後の国際米ドルレート変動の趨勢について、蔡局長は、「足元の市場予測では、米金利の引上げが最終段階に入り、米ドルの強みは昨年ほどではないとされているが、今後相場の変動に注意を払うべき」と述べた。
 3月末の外資による国内株式・債券保有額(時価ベース)及び台湾元預金残高の合計額は前月比193億米ドル増加の5,656億米ドルとなり、外貨準備高に占める割合は前月比3%ポイント増加の101%と先月とほぼ変わらない水準となった。





外貨準備高・為替レートの推移