本文へスキップします。

【全】言語リンク
【全・日】検索フォーム
検索キーワード
【全・日】ヘッダーリンク
【全】言語リンク-SP
【全・日】検索フォーム-SP
検索キーワード
よく検索される語
【全・日】ヘッダーリンク-SP
承認:エディタ
日時

2023年7月7日更新

承認:エディタ
 中央銀行は6月5日に最新の外貨準備高統計を発表した。これによると、5月末の外貨準備高は前月比17.52億米ドル増加の5,628.68億米ドルと7ヶ月連続して過去最高額を更新した。世界ランキングでは、中国(4月末3兆2,048億米ドル)、日本(4月末1兆1,370億米ドル)、スイス(4月末8,197億米ドル)に次ぎ、4位を維持した。第5位はインドで5,209億米ドル(5月26日時点)となった。そのほか香港(4月末)は4,093億米ドル、サウジアラビア(4月末)は4,045億米ドル、韓国(5月末)は3,968億米ドルとなった。
 蔡炯民・中央銀行外為局長は、「5月の国際間における米ドル指数は104に上昇し、+2.62%となったことにより、主要通貨の対米ドルレートが軒並み減価となった。具体的には、日本円▲4.28%、ユーロ▲2.91%、人民元▲2.73%、オーストラリアドルは▲2.02%、イギリスボンド▲0.86%、カナダドル▲0.26%となった。5月の台湾元の対米ドルレートも▲0.03%と外貨準備高の変動に影響を与えたものの、利息収入の大幅増、投資収益の増加は外貨準備高の続増に大きく寄与した」と説明した。また、「金管会の統計によると、5月の外資流入額が73.62億米ドルとなっているが、中銀の統計では元金に投資収益を加えた額であり、約20億米ドル超の投資収益の海外送金額を控除した5月の純流入額は約50億米ドルとなった。5月の為替市場が小幅で変動しながらも総じて安定しており、当行による市場介入の必要性はなかった」と述べた。
 5月末の外資による国内株式・債券保有額(時価ベース)及び台湾元預金残高の合計額は前月比483億米ドル増加の5,872億米ドルとなり、外貨準備高に占める割合は前月比8%ポイント増加の104%となった。蔡局長は、「これは主に、半導体銘柄が中心となる株価の上昇、外資の株買越しによる株式保有額の増加、外資の流入は外貨準備高に占める全体の割合を引き上げた」と述べた。
 5月は外資が流入となったにもかかわらず、台湾元レートが切り下げとなったことについて、蔡局長は、「これは主に、国際収支の変動によるものであり、5月の旅行支出が漸次に増加し、民衆による外貨両替の増加、輸出の衰退などから、貿易黒字を維持したものの、金額が前年同期より減少し、経常収入の減少に反映した」と説明した。





外貨準備高・為替レートの推移