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2023年4月5日更新

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 中央銀行は3 月23日、最新のマネーサプライを発表した。これによると、普通預金の伸び悩みにより、2月のM1Bの対前年比伸び率(期中平均ベース)は+2.03%に低下し、2009年2月(14年間)以来の最低水準となった。一方、外資純流入の増加、銀行の貸出及び投資年増率の増加により、2月のM2の対前年比伸び率(期中平均ベース)は+6.80%に上昇し、デッドクロス(M1BがM2を下回り、資金不足による株価暴落を引き起こす可能性がある状態)となったM1B及びM2の格差は4.77%ポイントに拡大した。1月~2月のM1B及びM2の対前年比伸び率はそれぞれ+2.38%、+6.73%となった。
 デッドクロスの持続が株式市場の資金不足を反映していることについて、中央銀行の担当者は、「足元では、デッドクロスと資金不足とは関連性が低く、その参考価値には限りがある。これは主に、資金移動が速く、企業及び個人の資金運用ルートが多元的となったことによるものである」と述べた。また、「普通預金の金利が低いことにより、企業は資産配置などの要因を考慮し、資金を普通預金から定期預金にシフトしたことから、M1Bの対前年比伸び率の低下が持続した。一方、普通預金は企業の交易に関する需要はある」と強調した。
 2月の株価指数及び取引高とも上昇し、個人投資家による株投資も戻ってきつつあるものの、足元の株価の乱高下に対し、投資家は引き続き慎重な姿勢を持っている。中央銀行の統計によると、個人投資家の資金動向を表す2月の証券振替決済預金残高は前月比1,131億台湾元増加の3兆1,305億台湾元と3兆台湾元台を維持した。一方、前年比では、584億台湾元の減少(▲1.83%)となった。預金残高から見ると、月中の平均残高は1,396億台湾元の減少となった。これについて、中央銀行の担当者は、「2月の月平均の株価指数は1月の14,737ポイントから792ポイント上昇の15,529ポイントとなり、且つ日次平均の株式取引高は1月の1,784億台湾元から348億台湾元増加の2,132億台湾元となり、個人投資家の投資を呼んだ」と分析した。

(注)
*M1A:通貨発行額。企業・個人(非営利団体含む)の当座預金および流動性預金残高の総額。
*M1B:M1aに個人の非定期性積立預金残高を加えたもの。
*M2:M1Bに企業・個人の定期性預金残高、外貨預金、外国人による台湾元建て預金残高などを加えたもの。





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