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2023年8月30日更新

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 中央銀行は8月24日、最新のマネーサプライを発表した。これによると、銀行貸出及び投資の増加により、7月のM1Bの対前年比伸び率(期中平均ベース)は+3.69%、M2の対前年比伸び率(期中平均ベース)は+6.93%となり、M1Bを上回るデッドクロスが持続した。
 中央銀行の担当官は、「M2の対前年比伸び率が上昇した原因は、主に現金配当による企業と個人の普通預金及び貯蓄預金が増加し、7月の普通預金の年増率が+2.96%から+3.33%に上昇したこと、また、株式市場の活況により、証券振替決済預金残高の月中平均残高及び月末増加額とも過去最高額となったことによるものである。資金供給は潤沢であり、流動性も十分、投資需要のほか、企業及び個人への資金需要も増加し、一定の潤沢水準を維持していることから、デッドクロスの参考価値がなくなりつつある」と説明した。
 株式市場の活況が個人投資家の投資をもたらしたことから、個人投資家の資金動向を表す7月の証券振替決済預金残高は前月比1,212億台湾元増加(7ヶ月連続の増加)の3兆4,522億台湾元と3ヶ月連続して過去最高額を更新し、引き続き3兆台湾元の高水準を維持したほか、直近1年以内最大の増加額となった。
 7月の外国人による台湾元建て預金残高は2,788億台湾元に増加し、直近半年以来の最高となった。中央銀行の担当官は、「7月は現金配当のピークとなり、外国人による台湾元建て預金残高が引続き増加した。7月の外資が株売越しとなったものの、資金は預金口座にストックされ、海外送金は少なかった。過去のデータからみると、外資が収益を取得し、株売り越しとなったものの、投資収益を全部海外送金せず、一部の元金或いは投資収益を口座にストックし、投資のチャンスを狙っている」と述べた。
 7月の個人投資家による株式投資比率は6月の58.5%から60.9%に上昇し、外資の株式投資比率は29.6%から28.6%に低下した。中央銀行の担当官は、「個人投資家が株式市場に対して高いマインドを持っている。8月の株配当がまだ終わっていないものの、23日までの投資規模がすでに6,000億台湾元に迫り、証券振替決済預金残高の増加の一助となる」とみている。
 また、定期預金残高は前年同月比+9.61%から+10.08%に増加した。これは、主に外貨預金額が8兆9,579億台湾元、前年同月比11.8%から13.8%に上昇し、金額ベースでは過去最高額となったことによるものである。
 
(注)
*M1A:通貨発行額。企業・個人(非営利団体含む)の当座預金および流動性預金残高の総額。
*M1B:M1aに個人の非定期性積立預金残高を加えたもの。
*M2:M1Bに企業・個人の定期性預金残高、外貨預金、外国人による台湾元建て預金残高などを加えたもの。





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