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2023年7月31日更新

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 中央銀行は7月24日、最新のマネーサプライを発表した。これによると、銀行貸出及び投資の減少により、6月のM1Bの対前年比伸び率(期中平均ベース)は+2.35%、M2の対前年比伸び率(期中平均ベース)は+5.93%と6%台を割り、2020年8月以来の最低水準となった。M1Bを上回るデッドクロスが10ヶ月連続したものの、M1B及びM2の格差は1.73%ポイントに縮小した。中央銀行の担当官は、「短期金融市場は安定しており、企業取引の需要に充分対応できる」と述べた。
 6月の株価市場が引続き活況となり、外資の買越しが個人投資家の投資拡大をもたらしたことから、個人投資家の資金動向を表す6月の証券振替決済預金残高は前月比668億台湾元増加(6ヶ月連続の増加)の3兆3,310億台湾元と2ヶ月連続して過去最高額を更新し、引き続き3兆台湾元の高水準を維持した。中央銀行の担当官は、「7月、8月が株配当のピークに入り、7月の株配当額が9,900億台湾元超となる見込み。資金が株式市場に注入することは株式市場への高いマインドの一助となる」と述べた。また、「6月の月平均及び月末指数とも5月を上回り、株取引高の増加を押し上げたことは証券振替決済預金残高の継続的な増加、普通預金の増加をもたらした。一方、外資動向を表す外国人による台湾元建て預金残高は1,913億台湾元に減少し、4ヶ月連続のマイナスとなると伴に、2020年7月以来の最低水準となった。6月の外資は引続き純流入となったものの、6月下旬の台湾元レートの下落により、外資が流出し、月末残高の減少につながった」と述べた。
 6月の個人投資家による株式投資比率は5月の56.8%から58.5%に上昇し、外資の株式投資比率は5月の32.7%から29.6%に低下した。個人投資家による市場へのマインドが外資を上回っているのかという点について、中央銀行の担当官は、「4月以外は、外資が純流入となっていることから、外資は株式市場に対するマインドが失ったとは言えない。外資の流出入は、世界各国への資産配分、米株及び台湾株の動向などにより変動するため、台湾株式市場に対するマインドが失ったと断言することは難しい」と強調した。
 6月の外貨預金残高は5月の13.41%から11.6%に低下した。これについて、中央銀行の担当官は、「これは主に四つの原因があり、第一は10ヶ月連続の輸出額減少に伴う輸出買掛金の収入減少、第二は昨年以来の米利上げによる外貨借入返済の増加、第三は各国の株式市場の活況による社会保険、退職基金、個人投資など海外投資規模の増加、第四は海外旅行の増加に伴う外貨への需要増によるものである」と分析している。

(注)
*M1A:通貨発行額。企業・個人(非営利団体含む)の当座預金および流動性預金残高の総額。
*M1B:M1aに個人の非定期性積立預金残高を加えたもの。
*M2:M1Bに企業・個人の定期性預金残高、外貨預金、外国人による台湾元建て預金残高などを加えたもの。





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