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2023年7月7日更新

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 中央銀行は6 月26日、最新のマネーサプライを発表した。これによると、5月のM1Bの対前年比伸び率(期中平均ベース)は+2.68%となり、M2の対前年比伸び率(期中平均ベース)は+6.63%に低下、M2がM1Bを上回るデッドクロスは9ヶ月連続したものの、M1B及びM2の格差は3.95%ポイントに縮小した。中央銀行の担当官は、「M1Bの対前年伸び率が上昇したことは主に、普通預金の増加によるものである。5月は税申告の時期であり、過去3年間は新型コロナ対応のため申告期間を2ヶ月に延長したが、今年は1ヶ月(5月末まで)に戻したことから、普通預金及び貯蓄預金の残高はいずれも最高額となり、M1Bの上昇を押し上げた。一方、M2の対前年比伸び率が前月より低下した原因は主に、日次平均の外貨預金の年増率が4月の+13.52%から+11.5%に低下したことによるものである。輸出が9ヶ月連続のマイナスとなり、外貨純収支の減少、株式市場の活況、社会保険及び退職基金など海外投資規模の増加、特に、海外旅行の増加などは外貨預金の減少につながる」と説明した。
 5月の株式市場が活況となり、外資の買越しが多く個人投資家の大量投資をもたらしたことから、個人投資家の資金動向を表す5月の証券振替決済預金残高は前月比744億台湾元大幅増(4ヶ月連続の増加)の3兆2,642億台湾元と過去最高額を更新し、5ヶ月連続の増加となったほか、引き続き3兆台湾元の高水準を維持した。中央銀行の担当官は、「5月の月平均の株価指数は999.78ポイントの上昇となり、外資による市中買越し額1,762億台湾元から店頭市場の買越し額(163億台湾元)を控除した株式市場での買越し額は1,598億台湾元となった。外資動向を表す外国人による台湾元建て預金残高は前月比266億台湾元増加の2,235億台湾元、直近4ヶ月での最高額となった。中央銀行の担当官は、「外国人による台湾元建て預金残高が増加したことは主に二つの原因があり、第一は、外資純流入の増加。金融監督管理委員会の統計によると、5月の外資純流入額が73.62億米ドルとなった。第二は、外資が流入した後、株式市場において積極的に買い越しし、外国人が台湾株式市場への投資意欲が高く、預金残高についても4月より増加した」と述べた。
 外資及び個人投資家による株式投資比率について、外資の積極的な投資に伴い、5月の個人投資家による株式投資比率は4月の59.8%から56.8%に低下した、一方、外資の株式投資比率は4月の30.2%から32.7%に上昇した。
 5月の金融機関による証券投資残高は829.13億台湾元と過去最高額を更新した。中央銀行の担当官は、「経済の高成長、金融市場の発展に伴い、証券投資残高が持続的に増加するのは正常な現象であり、景気変化による金融市場の変動により、増減となるものの、基本的に成長の趨勢を維持する」と強調した。
               
(注)
*M1A:通貨発行額。企業・個人(非営利団体含む)の当座預金および流動性預金残高の総額。
*M1B:M1aに個人の非定期性積立預金残高を加えたもの。
*M2:M1Bに企業・個人の定期性預金残高、外貨預金、外国人による台湾元建て預金残高などを加えたもの。





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