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2023年10月3日更新

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 経済部統計処は9月23日、最新の工業生産動向を発表した。これによると、8月の工業生産指数は91.38、前年同月比▲10.53%、製造業生産指数は90.74、前年同月比▲10.70%となった。経済部の担当官は、「世界経済回復の鈍化、最終需要の持続的な減少、サプライチェーンの在庫調整の長期化は、工業生産及び製造業生産指数の15ヶ月連続のマイナスをもたらし、過去最長のマイナス期間となった」と述べた。
 情報電子産業について、電子部品業生産指数は88.55、前月比+12.27%となったものの、前年同月比▲16.78%と12ヶ月連続のマイナスとなった。ピークシーズン効果及び新品在庫補填の増加があったものの、前年同月に比べ、「ピーク時期に活況ではない」との情況となり、このうち、主力の積体電路業は同▲20.24%と12ヶ月連続のマイナスとなった。一方、パネル及び部品業は同+11.15%と16ヶ月連続のマイナスに終止符を打った。黄偉傑・経済部統計処副処長は、「大型パネル業は既有のテレビパネル在庫補填の需要増による増産のほか、自動車用電子機器の増産によりプラス成長を維持するが、小型パネル業はスマホ新品の販売次第である。パソコン電子産品及び光学製品業はクラウドサービスへの需要増加、AI(人工知能)など新興テクノロジー技術の応用により、生産指数が122.99と1981年統計以来の最高となり、前年同月比+2.83%と2ヶ月連続のプラス成長となった。
 伝統産業について、世界景気先行きの不透明さ、最終需要の持続減少により、業者の設備投資意欲が低下し、受注の減少をもたらした。半導体生産用設備、リニアガイド、電子生産設備、その他専用機械など多くが減産となったことにより、機械設備業は前年同月比▲16.65%と16ヶ月連続のマイナスとなった。一方、基本金属業は定期点検前の増産により、同+0.78%となった。自動車及び部品業は業者による積極的な販促の実施、一部新型車の販売好調、政府の優遇計画による電動バスの増産により、同+1.30%と2ヶ月連続のマイナスに終止符を打った。
 黄・副処長は、「景気好転見通しの不透明さ、世界インフレ及び利上げ問題、ウクライナ戦争、米中科技覇権競争などの不確定要素の影響が持続的に存在しているが、高速演算装置、AI(人工知能)、自動車用電子機器など新興テクノロジー技術応用の持続的な成長、国際ブランドにおける電子新商品(家電製品)発売の持続、中国十一連休前による在庫補填の増加により、9月の製造業生産指数は85.40~89.40、前年同月比▲6.4%~▲10.6%となる見込み。第3四半期の製造業生産指数は前年同期比▲11%~▲12.4%となる見通し」との見方を示した。また、製造業生産は年内にプラス成長に好転するかについて、黄・副処長は、「1月~8月の製造業生産指数は前年同期比▲17.10%となったことから、年内に好転する場合は今後4ヶ月の平均伸び率が+38%~+40%以上にならないと難しいことから、2023年通年の製造業生産指数は引続きマイナスとなる恐れがある」と強調した。
 




工業生産指数の前年比伸び率(製造業業種別)