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2024年1月29日更新

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 経済部統計処は1月23日、最新の工業生産動向を発表した。これによると、2023年12月の工業生産指数は90.40、前年同月比▲3.99%、製造業生産指数は90.08、前年同月比▲4.19%といずれも19ヶ月連続のマイナスとなった。2023年通年の工業生産指数は前年同期比▲12.45%、製造業生産指数は85.56、前年同期比▲12.88%といずれも2年連続のマイナスとなったほか、過去最大の減少幅となった。
 黄偉傑・経済部統計処副処長は、「2023年の工業生産及び製造業生産がマイナスとなった原因は、主に世界経済がインフレ及び高金利の影響を継続的に受けている中での最終需要の継続的な減少や業者の保守的な投資姿勢、サプライチェーンの在庫調整の持続によるものである」と説明した。
 業種別についてみると、最終電子産品の消費減少や供給サプライチェーンの在庫調整の持続により、2023年12月の電子部品業は前年同月比▲4.31%と16ヶ月連続のマイナスとなったものの、IC(集積回路)新型商品の発売や昨年の基準値が低い中での増産がマイナス幅の一部を相殺した。
 一方、台湾テクノロジーの生命線である積体電路業の2023年の業績は前年同期比▲17.16%と2002年以来最大の減少幅となった。AI(人工知能)の応用拡大及び高速演算への需要増がサーバーの増産をもたらしたものの、原料不足といった短期要素により、12月のパソコン電子及び光学製品業は▲1.88%と5ヶ月連続のプラス成長が止まったが、2024年1月は力強い成長に好転すると見込まれている。
 伝統産業について、世界景気の低迷や最終需要の回復が明らかではなく、業者の設備投資が保守的となったことから、12月の機械設備業は▲11.31%と20ヶ月連続のマイナスとなり、化学材料及び肥料業は▲3.69%と25ヶ月連続のマイナスとなった。基本金属業は+4.83%と3ヶ月連続のマイナスが止まった。
 今後を展望すると、黄・副処長は、「昨年の基準値が低く、また2023年下半期からの在庫調整の加速化により、2024年の景気は回復の勢いを見せるものの、世界経済は依然としてブラックスワンの発生を恐れている。
 高速演算、AI(人工知能)、自動車用電子機器など新興テクノロジー技術の応用の持続的な拡大、旧正月向け在庫補填の需要増が製造業生産の成長を下支えることから、2024年1月の製造業生産指数は86.21~90.21、前年同月比+9.6%~+14.7%と長期間のマイナスからプラス成長に好転する見込み。今後の地政学リスクなどの不確定要素が深刻化せず、インフレ或いはサプライチェーンの分断問題をもたらさなければ、2024年の製造業生産は四半期ごとに次第に好転する見込み」との見方を示した。
 

 



工業生産指数の前年比伸び率(製造業業種別)