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2023年8月30日更新

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 経済部統計処は8月24日、最新の工業生産動向を発表した。これによると、世界経済成長の鈍化、消費及び投資が減少したことから、7月の工業生産指数は85.44、前年同月比▲15.20%、7月の製造業生産指数は84.24、前年同月比▲15.68%といずれも14ヶ月連続のマイナスとなり、工業生産のマイナス期間は過去最長となった。
 産業別についてみると、パネル及びその部品業は16ヶ月連続のマイナスとなり、過去三番目に長いマイナス期間となった。一方で、パソコン電子産品及び光学製品業生産指数は120.47となり、前年同月比+8.24%と指数として月当たり過去最高となった。これは、主にクラウドサービスへの需要増加、AI(人工知能)など新興テクノロジー技術が関連設備の受注増加をもたらし、サーバー、無線通信設備、交換器などの増産を押し上げたものの、スマホ装置のレンズ、その他パソコン設備及び部品業は引続き減産となったことによるものである。
 情報電子産業について、最終需要の不振、産業サプライチェーンによる在庫調整の持続により、顧客からの発注が慎重となったほか、半導体生産の頭打ち、ウェハーの委託生産、ICアセンブリテスト、IC設計及びICキャリアボードなどの減産が多くなったことから、7月の電子部品業は前年同月比▲22.92%と11ヶ月連続のマイナスとなった。
 伝統産業について、最終需要の持続減少、景気先行きの不透明さ、業者の設備投資意欲の低下により、化学材料及び肥料業、基本金属業はそれぞれ▲12.01%、▲7.94%といずれも20ヶ月連続のマイナスとなった。機械設備業は前年同月比▲18.64%と15ヶ月連続のマイナスとなった。自動車及びその部品業は同▲4.39%となった。これは、主に海外から自動車部品の受注が減少したものの、自動車用ウェハーなど原材料の安定供給、及び販売好調による新型車の増産は一部の減少幅を相殺したことによるものである。
 黄偉傑・経済部統計処副処長は、「高速演算装置、AI(人工知能)、自動車用電子機器など新興テクノロジー技術応用の持続的な成長により、下半期の消費性電子新商品が次々と発売し、製造業生産の下支えとなることを期待するが、世界経済はインフレ、利上げ問題、ウクライナ戦争の膠着、米中科技覇権競争などの不確定要素が持続的に存在し、対外貿易の不振などが製造業生産の成長を抑制することから、8月の製造業生産指数は82.84~86.84、前年同月比▲18.5%~▲14.5%となる見込み」との見方を示した。また、「第3四半期は輸出の谷底となり、第4四半期から輸出が回復し、国内生産の増加を牽引する見込み。足元では、第3四半期は依然としてマイナスとなるが、減少幅が縮小する見込み」と強調した。
 




工業生産指数の前年比伸び率(製造業業種別)