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2023年7月7日更新

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 経済部統計処は6月26日、最新の工業生産動向を発表した。これによると、世界経済はインフレ及び利上げの影響を持続的に受けており、最終需要の不振、産業サプライチェーンによる在庫調整が継続していることから、5月の工業生産指数は85.03、前年同月比▲15.73%となり、5月の製造業生産指数は84.22、前年同月比▲16.42%といずれも12ヶ月連続のマイナスとなった。
 黄偉傑・経済部統計処副処長は、「(4月と比較すると)5月は稼働日数が増え、高速演算装置の受注増加や、顧客による在庫調整の進展により、半導体、パネルの増産をもたらし、工業生産及び製造業生産指数の増加を押し上げた」と説明した。また、工業生産指数が12ヶ月連続のマイナスとなる中、今後の在庫調整について、「5月の在庫量は、昨年同期の水準に近づいており、両者の格差は1%まで縮小。伝統産品の在庫調整は昨年末より始まったが、科技産品は今年から始まった。足元パソコン電子産品の在庫調整が速まっていることから、下半期における消費電子新商品の発売効果が第4四半期の増産をもたらすことを期待している」と述べた。
 業種別についてみると、情報電子産業について、最終需要の弱含みが持続し、半導体供給サプライチェーンの在庫調整の持続から、5月の電子部品業は前年同月比▲24.40%と9ヶ月連続のマイナスとなり、モバイル装置レンズ、自動検査設備、半導体試験関連設備の減産をもたらした。一方で、情報センター及び関連設備への需要増加が持続したことで、交換器、サーバーの増産をもたらし、大型サイズのパネル在庫が正常化、価格の上昇による相殺により、パソコン電子産品及び光学製品業は前年同月比▲0.8%と3ヶ月連続のマイナスとなった。
 伝統産業について、化学材料及び肥料業、及び基本金属業はそれぞれ▲20.29%、▲21.09%といずれも18ヶ月連続のマイナスとなった。機械設備業は前年同月比▲12.20%と13ヶ月連続のマイナスとなった。ただし、注目すべきことに、自動車及びその部品業は、部品供給の改善により、多く新型車の発売が販売好調を刺激し、同+29.44%とマイナスからプラス成長に転じた。
 未来を展望すると、黄・副処長は、「高速演算装置、AI(人工知能)、自動車用電子機器など新興テクノロジー技術応用の持続的な成長が製造業生産の下支えとなるが、世界経済がインフレ及び利上げの影響を引き続き受けており、加えてロシア・ウクライナ戦争の膠着、米中科技覇権競争などの不確定要素が持続的に存在し、製造業生産の成長を抑制することから、6月の製造業生産指数は79.36~83.36(前年同月比▲16.8%~▲20.8%)、第2四半期の製造業生産指数は79.9~81.23(前年同月比▲18.8%~▲20.1%)、2023年上半期の製造業生産指数は80.97~81.64(前年同月比▲18.2%~▲18.9%)となる見込み」との見方を示した。





工業生産指数の前年比伸び率(製造業業種別)