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2023年11月29日更新

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 経済部統計処は11月23日、最新の工業生産動向を発表した。これによると、10月の工業生産指数は92.29、前年同月比▲2.32%、製造業生産指数は92.10、前年同月比▲1.93%といずれも17ヶ月連続のマイナスとなった。
 黄偉傑・経済部統計処副処長は、「世界経済がインフレ及び高金利の影響を受けたことより、最終需要の持続的な減少やサプライチェーンの在庫調整が持続し、10月の製造業生産指数は▲1.93%となった。単月で見ると、減少幅が縮小しつつある」と説明した。
 情報電子産業について、AI(人工知能)及びクラウドサービスへの需要増がサーバー関連産品の増産をもたらし、加えて国際ブランドのスマートフォンの受注増加により、パソコン電子産品及び光学製品業の生産指数は過去最高値となり、前年同月比+12.51%となった。 一方、電子部品業は、主にパネル及び部品は二桁の増産が持続しているが、全体で前年同月比▲0.65%とプラス成長に僅かながら届かなかった。また、AI、高速演算の需要増加が出荷の活況をもたらしたことから、積体電路業は13ヶ月間のマイナス成長が止まった。
 伝統産業について、世界経済成長の鈍化、川下産業の在庫調整が継続したことにより、業者の設備投資意欲は低下しており、化学材料及び肥料業、基本金属業はそれぞれ▲5.18%、▲4.60%となった。機械設備業は▲17.64%となった。一方、自動車及び部品業は前年同月比+2.37%となった。これは、主に自動車市場の活況が継続し、自動車用チップなどの部品が十分に供給され、新型国産車の販売が好調となったためである。
 黄・副処長は、「高速演算、AI(人工知能)、自動車用電子機器など新興テクノロジー技術に対する需要の持続的な拡大、デジタルトランスフォーメーション、欧米年末の消費拡大による在庫補填の需要増が製造業生産の成長を下支えるものの、世界経済がインフレ及び高金利の影響を継続的に受けており、加えて米中科技覇権競争、ロシア・ウクライナ戦争、イスラエルとハマスの武力衝突などの不確実な要素(ブラックスワン)が存在することから、11月の製造業生産指数は89.28~93.28、前年同月比▲1.2%~▲5.5%となる見込み。また、電子部品業及び積体電路業の在庫率は今年の年頭から現在までで明らかに減少したが、過去5年間の在庫水準と比べるとやや高かった。11月と12月は年間でも工業生産指数の基準値の高い時期であることに加え、今年の旧正月が1月であり基準値が低かったことによる二重の影響により、2023年の工業生産指数がプラス成長に好転し難いが、2024年1月の工業生産指数がプラス成長に好転する可能性が高い」とみている。





工業生産指数の前年比伸び率(製造業業種別)