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2023年10月31日更新

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 経済部統計処は10月23日、最新の工業生産動向を発表した。これによると、9月の工業生産指数は89.6、前年同月比▲6.72%、製造業生産指数は88.81、前年同月比▲7.01%といずれも16ヶ月連続のマイナスと過去最長のマイナス期間となった。黄偉傑・経済部統計処副処長は、「これは、主に世界経済成長の鈍化、最終需要の持続的な減少、サプライチェーンの在庫調整の長期化によるものであるが、減少幅が縮小しつつある」と説明した。
 今年の第3四半期の工業生産及び製造業生産はそれぞれ▲11.06%、▲11.37%といずれも5四半期連続のマイナスとなった。
 情報電子産業について、電子端末の需要減少、半導体サプライチェーンによる在庫調整の持続により、電子部品業生産は前年同月比▲9.38%となった。一方、パネル及びその部品業は+16.09%の大幅増と2ヶ月連続のプラス成長となった。また、クラウドサービスへの需要増加がAI(人工知能)サーバーの増産をもたらしたことから、パソコン電子産品及び光学製品業生産指数が過去最高値となり、前年同月比+3.93%と3ヶ月連続のプラス成長となった。10月も引続きプラス成長を維持すると見込まれている。黄・副処長は、「AIサーバーの受注ブームは長期的であり、受注量及び価格とも上昇し、8月の年増率は7月の1.4倍から1.8倍に大幅拡大し、第3四半期の製造業生産の下支えとなる」とみている。
 伝統産業について、世界貿易経済の減速、最終需要の持続的な減少、業者の設備投資意欲が低下していることから、機械設備業は前年同月比▲14.44%となった。
 今後を展望すると、経済部統計処の担当官は、「昨年基準値が低く、国際ブランドの消費性電子新商品の発売の持続、欧米年末の消費拡大による在庫補填の需要増が製造業生産の成長を下支えることから、10月の製造業生産指数はプラス成長に好転する可能性がある」と分析している。黄・副処長は、「今年の消費性電子商品の在庫補填状況は昨年に及ばなかったものの、次第に好転してきたことは確実である。第4四半期の製造業生産はプラスに好転し難いが、10月と12月は在庫補填の波の影響や昨年の基準値が低かったことにより、単月ではプラスに転じる可能性がある」と述べた。
 

 


工業生産指数の前年比伸び率(製造業業種別)