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令和6年10月16日

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金融動向
中央銀行は9月19日、最新のマネーサプライを発表した。これによると、海外投資家による海外送金の増加により、8月のM1Bの対前年比伸び率(期中平均ベース)及びM2の対前年比伸び率はそれぞれ+4.05%、+5.80%となった。1月~8月のM1B及びM2の対前年比伸び率はそれぞれ+4.73%、+5.94%となった。
8月の株価暴落により、外資による売越し額が1,347.5億台湾元となったが、株式市場が速やかに安定したことから、個人投資家の資金動向を表す8月の証券振替決済預金残高は前月比215億台湾元増加の3兆4,979億台湾元と2ヶ月連続の減少が止まり、増加に好転した。これについて、中央銀行の担当者は、「8月末の残高は増加したが、株式市場は7月に最高値から下落しており、月平均残高も減少となった。主に8月初旬の株価修正により、取引が減少したためである」と説明した。
8月の日次平均の株式取引高は3,722億台湾元に減少し、月平均の株価指数は21,852ポイントに低下し、直近3ヶ月での最低値となったほか、株式融資残高は4,149億台湾元と直近3ヶ月での最低額となった。
株式投資の比率をみると、8月の外資の売越し額が1,000億台湾元超となったが外資の株式投資比率は7月の32.5%から35.4%に増加し、国内個人投資家による株式投資比率は7月の54.1%から53.3%に減少し、国内法人による投資比率は13.4%から11.3%に減少した。
8月の外国人による台湾元建て預金残高は2,565億台湾元に増加し、直近13ヶ月での最高額となり、前年同月比+17.51%の大幅増となった。中央銀行の担当者は、「外資による株売越し、上場会社による現金配当(5,610億台湾元)の支給、外国投資家が現金配当を受け取った後、台湾元口座に資金を留めたためである」と説明した。
8月の外貨預金残高は前月比2,583億台湾元減少の9.07兆台湾元となり、前年同月比+1.25%となった。担当者は、「外貨預金残高減少の二大要因について、第一に8月の台湾元の対米ドルレートの増価(0.896台湾元増)、第二に企業及び個人による海外債券保有の増加によるものである」と述べた。

 


(注)
*M1A:通貨発行額。企業・個人(非営利団体含む)の当座預金および流動性預金残高の総額。
*M1B:M1aに個人の非定期性積立預金残高を加えたもの。
*M2:M1Bに企業・個人の定期性預金残高、外貨預金、外国人による台湾元建て預金残高などを加えたもの。



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